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2012/01/02

平田容疑者、「假谷さんが亡くなったことは、事件後、教団の施設で初めて聞いた」

“なぜ拉致したか知らない”
1月2日 12時52分
オウム真理教の元幹部で、東京の公証役場の事務長の監禁致死事件で逮捕された平田信容疑者は、警視庁の調べに対し、「教団を脱会した事務長の親族を連れ戻すため車を運転して現場に向かったが、なぜ事務長を拉致することになったかは知らない」と話していることが捜査関係者への取材で分かりました。


オウム真理教の幹部だった平田信容疑者(46)は、平成7年2月、東京・品川区の公証役場の事務長だった假谷清志さん(当時68)を車に無理やり乗せて監禁したうえ、山梨県の旧上九一色村の教団施設で薬物を注射して死亡させたとして、1日、監禁致死の疑いで逮捕されました。これまでの調べに対し平田容疑者は、「車を運転していただけだ」と容疑を一部否認しているということです。

その後の調べで、「教団を脱会した假谷さんの親族を連れ戻すため、車を運転して現場に向かったが、なぜ拉致することになったかは知らない」と話していることが、捜査関係者への取材で分かりました。また、「假谷さんが亡くなったことは、事件後、教団の施設で初めて聞いた」とも話しているということです。一方、接見した弁護士によりますと、オウム真理教の教祖だった麻原彰晃、本名・松本智津夫死刑囚については、「死刑は当然のことと考えておりオウム真理教を信仰していない」と話しているとということです。警視庁は、一連の事件での役割や逃亡中の足取りなどについて実態解明を進める方針です。