2012年1月4日 19時48分
昨年開催された山口国体・山口大会のイメージソング歌手が強要未遂容疑で逮捕され、ポスター差し替えなどの損害を被ったとして、国体の実行委員会が、元歌手の男性(29)に約460万円の損害賠償を求める訴えを山口地裁に起こした。
昨年12月9日付の訴状などによると、男性が同年5月、女子高生に対する強要未遂容疑で逮捕されたのを受け、実行委は男性の名前や写真を削除したポスターとガイドブックの再印刷や、ダンス用イメージソングの音源作成などを迫られ、約460万円の損害を被ったとしている。
男性は強要未遂罪などで懲役2年、執行猶予4年の有罪判決が広島高裁で確定している。実行委は「納得のいく支払い案の提示がなかったため、提訴に踏み切った」と話している。【井川加菜美】
国体実行委員会 元歌手に賠償求め提訴「国体イメージ傷付けた」
国体イメージソング歌手に起用されながら女子高校生への強要未遂事件を起こしたとして、山口県の国体実行委員会が元歌手の男(29)=有罪確定=に損害賠償など458万円を求める訴訟を山口地裁に起こしたことが4日、実行委員会への取材で分かった。提訴は2011年12月9日付。
元歌手は山口国体(11年10月開催)のイメージソングを歌っていたが、11年5月に強要未遂事件が発覚し、実行委員会が契約を解除していた。
実行委員会の担当者は「事件でポスターなどの修正を余儀なくされ、国体のイメージも損なわれた。示談を申し入れたが折り合わなかった」と話している。
[ 2012年1月4日 20:20 ]