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2012/01/13

平田信容疑者が、警視庁に出頭するため潜伏先の大阪府東大阪市のマンションを出た際、最寄り駅で電車に乗った形跡がない

平田容疑者は潜伏先の最寄り駅で確認されず 潜伏先隠蔽工作?
2012.1.13 14:34
東京・目黒公証役場事務長の監禁致死事件で逮捕されたオウム真理教元幹部、平田信容疑者(46)が、警視庁に出頭するため潜伏先の大阪府東大阪市のマンションを出た際、最寄り駅で電車に乗った形跡がないことが13日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、平田容疑者が捜査で潜伏先を見つけられないように、別の駅から電車に乗るなど隠蔽工作を図った疑いがあるとみて調べている。



 平田容疑者をかくまったとして逮捕された元信者、斎藤明美容疑者(49)は、以前の潜伏先について「市内で近くのアパートにいた」「その前は大阪市内にいた」などと警視庁の調べに供述しており、同庁は事実確認を進めている。

 捜査関係者によると、東大阪市内の潜伏先マンションに近い大阪市営地下鉄高井田駅の防犯カメラを分析するなどした結果、出頭した昨年12月31日に乗車した形跡が確認されなかった。別の駅から地下鉄御堂筋線を乗り継いで、新幹線の新大阪駅へ向かったとみられる。

 御堂筋線では、平田容疑者に似た人物が天王寺やなんば駅で乗り降りするのも防犯カメラで確認されており、警視庁は、平田容疑者が逮捕後に防犯カメラで足取りをたどられるのを警戒し、捜査を攪乱(かくらん)する目的で、一連の行動をとった可能性もあるとみている。

 また、斎藤容疑者が偽名で銀行口座を開設したうえ、年金手帳も入手していたことが13日、接見した滝本太郎弁護士への取材で分かった。

 滝本弁護士によると、口座はインターネット利用のための料金が毎月数千円引き落とされており、通帳は警視庁に任意提出したという。ただ、年金手帳は、「年金はもらえる立場ではない」と考え、捨てた可能性があるという。