2012.1.1 02:46
警視庁によると、目黒公証人役場事務長拉致事件などに関与したとして、全国に特別手配されていたオウム真理教の平田信容疑者(46)を名乗る男が、31日午後11時50分ごろ、警視庁丸の内署に出頭した。
警視庁で本人確認を急いでおり、確認が取れ次第逮捕する。警視庁によると、平田容疑者とみられる男は1人で出頭したという。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120101/crm12010102460000-n1.htm
確定です
逃亡16年半、オウム平田容疑者出頭、逮捕
2012.1.1 05:16
東京都品川区で1995年2月、目黒公証役場事務長仮谷清志さん=当時(68)=が拉致、監禁されて死亡した事件で、逮捕監禁致死容疑などで特別手配中のオウム真理教元幹部平田信容疑者(46)を名乗る男が12月31日夜、警視庁丸の内署に出頭した。警視庁は指紋から平田容疑者と確認。警視庁は逮捕した。
容疑事実や逃走経路などについて本格的に取り調べる方針。
捜査関係者によると、平田容疑者は31日午後11時すぎ、自ら丸の内署に出頭したという。
平田容疑者は北海道出身で87年ごろに入信。射撃競技の経験があることなどから、95年3月の国松孝次警察庁長官(当時)銃撃事件でも早くから捜査線上に浮かんでおり、警視庁は銃撃事件への関与についても追及する方針。
平田容疑者の逃亡は、95年5月31日に爆発物取締罰則違反容疑で指名手配されて以来、16年半に及んだ。残るオウムの特別手配は元信者の菊地直子(40)、高橋克也(53)=いずれも地下鉄サリン事件の殺人、殺人未遂容疑など=の2容疑者。
平田容疑者の手配容疑は、松本智津夫死刑囚(56)=教祖名麻原彰晃=らと共謀し、95年2月28日、帰宅途中の仮谷さんを車に押し込み、教団施設「第2サティアン」(当時山梨県上九一色村)に拉致した疑い。仮谷さんは自白剤を投与され死亡した。(共同)
“オウム” 平田信容疑者を逮捕へ
1月1日 5時3分
東京の公証役場の事務長の監禁致死事件などで平成7年に特別手配されていたオウム真理教の平田信容疑者が、31日の夜遅く、東京の丸の内警察署に出頭しました。警視庁は平田容疑者を取り調べていて、まもなく逮捕する方針です。
取り調べを受けているのは、オウム真理教の幹部だった平田信容疑者(46)です。平田容疑者は、31日午後11時50分ごろ、東京の丸の内警察署に出頭しました。警視庁の調べによりますと、平田容疑者は、平成7年2月、東京・品川区の公証役場の事務長だった假谷清志さんが監禁されて死亡した事件に関わったとして監禁致死の疑いが持たれています。また、その翌月に、東京・杉並区のマンションで時限式の爆発物が爆発した事件にも関わっていたとして爆発物取締罰則違反の疑いも持たれています。平田容疑者は2つの事件で平成7年に全国に特別手配され、警視庁などが行方を捜査していましたが、31日の夜遅くに丸の内警察署を訪れ、警察官に「平田信です」と名乗ったということです。警視庁が調べたところ、指紋から平田容疑者本人と確認されたということです。警視庁は、平田容疑者をまもなく逮捕する方針で、一連の事件でどのような役割を果たしたのかや、逃走中の足取りなどについて詳しく調べることにしています。
公証役場の事務長の監禁致死事件の捜査本部が置かれた大崎警察署の刑事課長として捜査に当たり、その後、警視庁の捜査1課長を務めた佐久間正法さんは、「長い間、足取りが途絶えたままだったので、出頭したと聞いて大変驚いている。逃走中に支援する者がいたのかどうかや、特別手配されているほかの2人の容疑者の居場所を知っているのかどうかなど、今後、捜査での解明が必要だ」と話していました。
オウム真理教の一連の事件のあと、一時、「代表」として教団の運営にも関わっていた野田成人元幹部は、「全く消息がつかめなかったので、突然のことで驚いた。平田容疑者が逮捕されることで、事実関係の解明が進むことを期待している」と話しています。
オウム真理教:出頭の平田信容疑者を逮捕 容疑を一部否認
元オウム真理教幹部で特別手配されていた平田信容疑者(46)を名乗る男が12月31日深夜、東京都千代田区の警視庁丸の内署に出頭した。警視庁捜査1課は指紋などから平田容疑者と断定し、1日未明、目黒公証役場事務長の仮谷清志さん(当時68歳)が拉致されて死亡した事件の逮捕監禁致死容疑で逮捕した。平田容疑者は出頭した理由を「時も大分たったので、一区切りつけたい」と供述し、事件については「車を運転しただけだ」と容疑を一部否認しているという。
逮捕容疑は、95年2月28日午後4時半ごろ、松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(56)らと共謀し、東京都品川区上大崎3の路上で、仮谷さんをレンタカーに監禁。山梨県上九一色村(当時)にあった教団施設に連れて行って薬物を注射し、同年3月1日、気管閉塞(へいそく)などで死亡させたとしている。同事件での逮捕者は11人目となる。
平田容疑者は31日午後11時50分ごろ、丸の内署に1人で出頭した。事前の連絡はなく、宿直員に「平田信です。出頭してきました」と告げた。特別手配のポスターに記されている身長と同じ183センチで、肩に届く茶色っぽい長髪で、変装をしたような形跡はなかったという。ダウンジャケットにジーンズ姿で、スニーカーをはいていた。持っていたリュックサックには、下着や着替え、シャンプー、くしを入れていた。携帯電話はなく、所持金は数万円程度だった。
平田容疑者は95年4月に教団に好意的な論評をしていた宗教学者が以前住んでいた東京都杉並区のマンションで時限式爆発物を爆発させたとして、同年5月に爆発物取締罰則違反容疑で指名手配された。96年2月まで仙台市に潜伏していたとされるが、一緒にいたとみられる女性信者とともに行方不明になり、逃亡は16年半に及んでいた。
オウム真理教事件では、平田容疑者のほか、高橋克也(53)と菊地直子(40)の両容疑者も地下鉄サリン事件などに関与したとして殺人容疑などで特別手配されている。
毎日新聞 2012年1月1日 2時53分(最終更新 1月1日 18時38分)
警視庁幹部も戸惑い 元日早朝会見「連絡?あったら準備をしているよ」
大みそかの深夜に突然、現れたオウム真理教元幹部の平田信容疑者(46)。警視庁で元日の午前6時から逮捕後の記者会見が開かれ、同庁幹部らも衝撃的な出頭に戸惑いを隠せない様子だった。
会見には約30人の記者が詰め掛け、紺のジャンパー姿の若松敏弘捜査1課長が対応。「特別手配容疑と一緒です」と前置きしてから、手元のメモに視線を落としながら逮捕容疑を読み上げた。
「潜伏先は」「出頭した丸の内署までの交通手段は」「ずっと国内にいたのか」などと次々に質問が飛んだが、若松課長は「まだ何も…」「これからですね」と、繰り返した。
「事前に出頭するという連絡があったのか」との質問に「あったら、もっと準備をしているよ」と苦笑いする場面も。
矢継ぎ早の質問に若松課長は「(平田容疑者は)今さっき来たところだから。(質問への回答は)まだ無理だよ」と語った。
[ 2012年1月1日 07:58 ]