2011.12.31 13:11 [米国]
国際的ハッカー集団「アノニマス」を名乗るグループは29日、米情報関連企業「ストラトフォー」のウェブサイトに侵入して盗んだ利用者86万人分の個人情報をネットで公開した。電子メールのアドレスやパスワードなどで、キッシンジャー元国務長官やクエール元副大統領らのアドレスも含まれていた。ロイター通信が30日報じた。
ロイターによると、個人情報を大量公開したのはアノニマスの一派「アンチセク」。アンチセクの広報担当者は短文投稿サイトのツイッターで、今後、多数の電子メールの中身を公開して「ストラトフォーは、自身が主張しているような“無害な企業”ではない」ことを証明すると表明した。
流出、公開されたのはストラトフォーの7万5千の顧客、サイト利用者86万人のメールアドレス、パスワード、クレジットカード番号など。米政府、軍に属する5万のアドレスが含まれている。(共同)
被害公表の顧客、再び標的か ハッカー集団「アノニマス」 AP通信報道
2011.12.27 14:24
AP通信は26日、国際的ハッカー集団「アノニマス」を名乗るグループが米民間調査機関のウェブサイトに侵入し個人情報を大量流出させた事件で、被害を公表した顧客が再び攻撃の標的になっているもようだと報じた。同通信によると、侵入された調査機関ストラトフォーは、被害を公表した顧客が「(再び)標的にされている可能性がある」と指摘した。
具体的な攻撃内容は不明だが、同社は流出した個人情報が繰り返しオンラインで公開される危険性があるとしている。ストラトフォーの担当者は米司法機関が捜査に乗り出しているため、詳細は明らかにできないと語った。アノニマスは、ストラトフォーの顧客4千人以上のクレジットカード情報や住所などをインターネット上で公開し、さらに9万件以上のクレジットカード情報を入手したと主張。個人情報を利用し慈善団体にクリスマスの寄付も行った。(共同)
安保調査機関にハッカー攻撃=顧客情報盗む-アノニマス
【ニューヨーク時事】ソニーのネットワークへの侵入事件で関与が疑われた国際ハッカー集団「アノニマス」が24日、安全保障・治安問題を専門とする米民間調査機関ストラトフォー・グローバル・インテリジェンス・サービスのコンピューターから9万人分の顧客情報を盗み出したとする犯行声明をネットに投稿した。米メディアが25日に報じた。
ストラトフォーの顧客には、国連や米国防総省のほか、航空機製造大手ロッキードマーチンや金融大手バンク・オブ・アメリカなど米有名企業が名を連ねている。
アノニマスは、犯行の証拠として4000人分の顧客氏名とカード情報や自宅住所をネットで公開。カードを不正利用して100万ドル(約7800万円)を慈善団体などに寄付すると宣言し、実際に米国赤十字などに対する寄付5件分の領収書も掲示した。(2011/12/26-13:11)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201112/2011122600312
盗んだカード情報で「寄付」 アノニマス、NGOなどに
2011年12月26日19時28分
国際ハッカー集団「アノニマス」を名乗るグループが25日、米大手民間情報分析会社「ストラトフォー」(米テキサス)のサイトに不正侵入し、顧客のカード情報などを盗んだと表明した。盗んだ情報を使い、NGOや米赤十字社に「クリスマスの寄付」をしたとしている。
ストラトフォーも被害を認めた。アノニマス側は約4千のクレジットカード情報や住所、電話番号、パスワードといった顧客情報などをネット上に掲載。名簿には日本を含む世界の大手企業や政府機関、警察機関などの名も並んでいる。さらに約9万のカード情報を持っているという。
アノニマス側は、盗んだ情報を不正利用して寄付した複数の領収書をネット上に掲載。AP通信によると、領収書の宛先となった元州政府職員は、心当たりがないのに、国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」などを含めて計700ドル(約5万5千円)を寄付していたことがわかったという。(ロサンゼルス=藤えりか)
Stratfor