麻薬関連で9カ月間に約1万3000人が死亡 メキシコ
2012.01.12 Thu posted at: 12:06 JST(CNN) メキシコ政府は11日、同国で2011年の1月~9月に麻薬カルテル間の抗争に関連して殺された人の数は1万2903人に上るとする報告書を発表した。
抗争による死亡や巻き添え、摘発時の射殺などの内訳は不明だが、前年比で11%の増加だという(2009~2010年の増加率は70%)。また事件は一部の地域に集中しており、約7割が31州のうち8州で起きている。
2011年全体の死者数は出ていないが、10~12月も同じペースで死者が出た場合は、史上最悪だった前年を上回り1万7000人を超える可能性もある。
麻薬組織の撲滅作戦は進んでいるとするカルデロン大統領の主張とは相反する数字だ。だが作戦により、麻薬組織の分裂が進んでいると見る専門家もいる。他方、新たな土地を求めてメキシコから中米へと活動地域を拡大する組織も増えている。