宮内庁は6日、天皇陛下が同日夜、風邪による発熱が続いて気管支炎が重くなり、体の抵抗力が低下しているとみられるため、大事を取って東京都文京区の東大病院に入院されたと発表した。陛下の入院中、7日にある秋の勲章親授式をはじめとする国事行為は皇太子さまが臨時代行する。
陛下の病気に伴う国事行為の臨時代行は、陛下が前立腺がんの手術を受け、入院した2003年1~2月以来。政府は6日の持ち回り閣議で、陛下の国事行為の臨時代行に皇太子さまが当たることを決定した。
陛下は3日午後からの発熱のため、4日午後に皇居であった文化勲章受章者らとの茶会とデンマークのヨアキム王子夫妻との懇談を欠席。同日の定例の執務は行ったが、6日午前に東京都内で開かれた「第60回全日本手をつなぐ育成会全国大会」の式典を欠席した。(2011/11/06-22:45)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201111/2011110600161
国事行為代行は「大事とって当分の間」 官房長官
藤村修官房長官は7日午前の記者会見で、天皇陛下の入院と皇太子さまへの国事行為の臨時代行について「このところ発熱が続いていることなどから、大事をとって入院、治療されることになった。7日から当分の間、皇太子殿下に代行していただく」と説明した。