日本郵政グループの郵便事業会社(日本郵便)が、インターネットオークション世界最大手の米イーベイと業務提携することが7日、わかった。
8日に発表する。日本郵便は、英語が得意でない日本人でも海外オークションに出品しやすくする支援サービスを2012年春に始める。さらにイーベイ関連の国際郵送料を現行より2~3割安くするなどして利用者増を目指す方針だ。
日本郵便は、国内で年3%ずつ取扱量が減って採算が悪化している郵便事業を立て直すきっかけにすることを狙っている。イーベイ関連の国際郵便取扱量は、2~3年後に年間数百万個に達すると見込んでいる。
一方、イーベイにとっては、日本発の品ぞろえを大幅に拡充できる。日本の骨董(こっとう)品などの美術品や、漆器などのほか、海外では入手が難しいアニメ関連の本やフィギュアなどの出品を期待している。また、日本の商品の通信販売なども拡充し、こちらの輸送も日本郵便が受け持つ。
(2011年11月7日14時38分 読売新聞)
日本郵政:ネットオークション・米イーベイへの出品支援
日本郵政グループの郵便事業会社(日本郵便)が、ネットオークション世界最大手の米イーベイと業務提携し、国内から同サイトへの出品を支援するサービスを始めることが7日分かった。出品者が海外に商品を発送する際に、通関情報を含めた英語の送り状を簡単に作成できるシステムの提供や、通常より安い送料設定を行う。来春開始し、数年後にはイーベイ関連の国際郵便で年数百万個の取り扱いを目指す。
イーベイの利用者数は世界9700万人以上、出品数は約2億点。日本郵便によると、現在も日本からの出品は可能だが、国内の出品者にとっては英語で通関に必要な情報を記して配送手続きするのがネックとなり、利用が伸び悩んでいるという。これを住所、氏名、内容品をネット上で打ち込むだけで、簡単に送り状が作成できるようにする。また、送料も通常料金より2~3割安くし利用を促進する。
国内郵便物の引受数は年3%のペースで減少しており、同社は国際郵便の拡大で補完を図る。オークションを皮切りに、将来的には海外向けのネットショッピングにも配送システムを提供していく考えだ。【乾達】
毎日新聞 2011年11月7日 20時52分