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2011/11/02

福島第一原発2号機で核分裂の可能性 キセノン133,135を検出

2号機原子炉にホウ酸水注入=核分裂の可能性で-福島第1
 東京電力福島第1原発事故で、同社は2日未明、2号機の原子炉格納容器から1日に採取したガスを分析したところ、半減期が短いキセノン133、同135が検出された可能性があると発表した。溶融燃料の核分裂反応を否定できないとして、2日午前2時50分ごろから原子炉への冷却水注入ラインを使い、ホウ酸水の注入を開始した。

 2号機の原子炉の温度や圧力、周囲のモニタリングポストの放射線量に異常な変動はないため、念のための措置としている。(2011/11/02-05:04)
 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011110200048





2号機で核分裂反応か 原子炉注水
11月2日 6時38分
東京電力福島第一原子力発電所の2号機の格納容器から、核分裂反応が起きた時にできる放射性物質のキセノンが検出され、東京電力は核分裂反応が起きている可能性が否定できないとして、原子炉に核分裂反応を抑えるホウ酸水を注入しました。

福島第一原発の2号機では、先月28日から格納容器の中から気体を吸い出し、フィルターを通して放射性物質を取り除く装置の運転を始めていて、この装置の出口付近で放射性物質の種類や濃度を測定して分析しています。

その結果、1日に行った分析で、核燃料のウラン235が核分裂してできる放射性物質のキセノン133と、キセノン135が検出されたということです。

キセノン133は放射性物質の量が半分になる半減期が5日と短いため、東京電力は、再び核分裂反応が起きている可能性が否定できないとして、午前3時前から1時間にわたって原子炉に核分裂反応を抑えるホウ酸水の注入を行いました。

東京電力によりますと、原子炉の温度や圧力、それに敷地周辺の放射線量を計測しているモニタリングポストの値に大きな変動はないため、核分裂反応が起きていても規模は小さいとしています。

経済産業省の原子力安全・保安院によりますと、検出されたキセノンの濃度は低く、原子炉の温度などに変化がないことから、今のところ燃料が再び溶融しているとは考えにくいとしていますが、ホウ酸水を注入したあともキセノンの検出が継続されないかどうか、状況を見極めるとしています。






福島第1原発の2号機からキセノン放出か-核分裂起きている可能性
2011年 11月 2日 18:50 JST

【東京】原子力安全・保安院は2日、キセノン133、135が東京電力の福島第1原子力発電所2号機の格納容器内で検出された可能性について調査していることを明らかにした。

 キセノンは、核分裂によって生成される。東京大学の田中知教授は、「原子炉で核分裂や臨界が起きている可能性もある」と述べた。

 保安院の広報担当者によると、キセノン133の半減期は5日、キセノン135は9時間であることから、放出はつい最近とみられるという。また、非常に微量であったため、ほかの物質であるかもしれないという。

 田中教授は、キセノンが検出されたとすれば、中性子がまだ原子炉に存在し核分裂反応を起こしていることを示していると述べた。ただこのことが、連続して核分裂反応が起きる臨界が起きていることを示しているわけではないと強調した。

 保安院幹部は核分裂反応がもし起きたとしても非常に小規模だと述べた。

 保安院によると、原子炉の温度や圧力には異常はないという。しかし予防的に2日午前、ホウ酸水の注入を開始したことを明らかにした。

記者: Mitsuru Obe and Shawn Schroter








東京電力




・福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(15.0KB)
ファイル名:handouts_111102_01-j.pdf
  http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_111102_01-j.pdf


・福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(20.6KB)
ファイル名:handouts_111102_05-j.pdf
  http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_111102_05-j.pdf