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2011/10/27

融資総額約106億円のうち約90億円は、子会社などから前会長の個人口座に入金された後、カジノ関連会社の口座に振り込まれていたという

カジノ関連口座に100億円超=融資大半使用か-大王製紙、前会長告訴へ
 大王製紙の井川意高前会長(47)が子会社から巨額融資を受けていた問題で、融資総額約106億円のうち約90億円が、海外のカジノ関連会社の口座に前会長名義で入金されていたことが27日、関係者への取材で新たに分かった。

 大王製紙が設置した特別調査委員会の調べで、融資のうち十数億円は、子会社から米国ラスベガスのホテル関係の口座に直接入金されていたことが判明しており、融資の大半がカジノで使われた可能性が浮上した。

 大王製紙は28日に調査結果を公表するとともに、佐光正義社長が記者会見し、会社法違反(特別背任)容疑で前会長を東京地検特捜部に告訴すると表明する方針。告訴を受け、特捜部は捜査を本格化させるとみられる。

 調査委の調べなどによると、井川前会長は昨年5月~今年9月、子会社7社などから無担保で総額約106億円の融資を受けた。

 関係者によると、うち約90億円は、子会社などから前会長の個人口座に入金された後、カジノ関連会社の口座に振り込まれていたという。(2011/10/27-20:56)

 http://www.jiji.com/jc/zc?key=%c2%e7%b2%a6%c0%bd%bb%e6&k=201110/2011102700482










2011年10月25日23時6分
カジノ口座に入金指示か!大王製紙前会長
 大王製紙の井川意高前会長(47)が子会社から100億円を超える資金を借り入れていた問題で、借入金の一部が子会社からカジノ運営会社の口座に直接入金されていたことが25日、関係者の話で分かった。

 前会長の指示とみられ、既に捜査に着手した東京地検特捜部は借入金がカジノに使われていたことの裏付けとみている。

 また、子会社の役員が不透明な融資について、大王製紙の特別調査委員会の聞き取りに対し「前会長には逆らえなかった」との説明をしたことも新たに判明。

 大王製紙は特別委が週内にもまとめる調査結果を受けて刑事告訴するとともに、社内チェックが機能しなかったとして佐光正義社長(55)ら約10人を処分する方針。特捜部も告訴を受け次第、会社法の特別背任容疑で本格捜査に乗り出すとみられる。

 関係者によると、カジノ運営会社は、米ラスベガスに本社を置き、ラスベガスやマカオ、シンガポールなどでカジノを展開。前会長は同社が運営するマカオのカジノに週末を利用して度々出掛けていたという。

 前会長をめぐっては、大王製紙が9月、子会社7社から不明朗な貸付金が計約84億円あったと公表。さらに、特別委の調べで、関連会社を経由した約22億円の借り入れが新たに見つかり、借入金の総額は100億円を超える見通し。

 当初判明した約84億円のうち約29億円は、株式や現金で既に返済。残りの約55億円も前会長と創業家の親族が全額の返済を申し出ているが、大王製紙側が難色を示しているという。(共同)

 [2011年10月25日23時6分]



2011.10.25 02:00
巨額融資に専用口座 大王製紙前会長、資金を「集約」か 
 総合製紙大手の大王製紙の井川意高(もとたか)前会長(47)が連結子会社から100億円超の現金を借り入れていた問題で、前会長が子会社から無担保融資を受けるための専用口座を開設していたことが24日、関係者への取材で分かった。マカオでのギャンブル費用20億円もこの口座から出金されていた。東京地検特捜部は、融資の存在を広く知られることを防ぐため専用口座に資金を「集約」し、借り受けを続けていたとみて調べを進めている。

 関係者によると、専用口座は東京都内の大王製紙本社に近い大手都市銀行支店に開設。前会長は連結子会社7社の役員に対し、融資金はこの専用口座に入金するように指示し、実際に借入金の大半はこの口座に振り込まれていた。

 大王製紙は、前会長の借り入れ問題の端緒について9月の会見で、「9月7日に子会社社員から告発メールがあった」と発表した。だが関係者によると、特捜部は大王製紙に告発メールが寄せられた数カ月前にあたる6~7月ごろまでに、前会長の預金口座について捜査を開始。出入金記録を調べる過程で専用口座の存在を確認していたという。

 大王製紙が設置した特別調査委員会は今月末をめどに、再発防止策を盛り込んだ調査報告書を取りまとめて公表する。また、会社側に不当な損害を与えたとして会社法違反(特別背任)罪で、前会長を刑事告訴する方針だ。

 前会長は周辺に対し、「特別背任にあたるとの認識はある。責任は免れない」などと話しているという。