東海・東南海・南海地震が警戒されている「南海トラフ」沿いでは、約200年間隔と約100年間隔の異なる二つの周期で地震が起きている可能性があるとする研究結果を、大阪市立大の岡橋久世氏(現・香港大学)らの研究グループが30日までにまとめた。
グループは三重県で地層を調べ、これまで文献などで地震が確認されていない年代も含めて過去2400年間に十数回の津波によるとみられる堆積物を発見した。
国は、南海地震の30年以内の発生確率を60%程度などとしているが、グループの藤原治氏は「二つの周期が繰り返しているとすると、発生確率を変える必要がある」と指摘している。
2011/09/30 10:02 【共同通信】
巨大地震、2つの周期で発生か 200年間隔と100年間隔
2011.9.30 09:47
東海・東南海・南海地震が警戒されている「南海トラフ」沿いでは、約200年間隔と約100年間隔の異なる2つの周期で地震が起きている可能性があるとする研究結果を、大阪市立大の岡橋久世氏(現・香港大学)らの研究グループが30日までにまとめた。
グループは三重県で地層を調べ、これまで文献などで地震が確認されていない年代も含めて過去2400年間に十数回の津波によるとみられる堆積物を発見した。
国は南海トラフ沿いの地震発生周期について、歴史記録を基に平均すると約110年間隔と想定。南海地震の30年以内の発生確率を60%程度(今年1月現在)などとしているが、グループの産業技術総合研究所の藤原治主任研究員は「2つの周期が繰り返しているとすると、発生確率を変える必要がある」と指摘している。