東京・六本木の飲食店で知人男性を殴りけがをさせたとして、警視庁麻布署は12日、傷害容疑で暴走族「関東連合」の元リーダー川名毅容疑者(40)=東京都港区麻布十番=を逮捕した。同署によると、容疑を認めているという。
関東連合は、都内の暴走族の連合体。川名容疑者は大相撲の元横綱朝青龍が引退するきっかけになった殴打事件の被害者で、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが殴られた事件でも別の元リーダーが同席したほか、逮捕された男もメンバーだった。
逮捕容疑は5月、港区六本木のクラブで知人の無職男性=当時(40)=の顔などを殴り、3週間のけがをさせた疑い。
同署によると、クラブは川名容疑者が経営に関与していた店で、同容疑者は男性が出入り禁止を無視して入店したことに腹を立てたという。(2011/09/12-12:56)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&rel=j7&k=2011091200299
朝青龍暴行騒動の男が傷害容疑で逮捕
東京・六本木の飲食店で客の男性を殴り、けがを負わせたとして、警視庁麻布署は12日、暴走族「関東連合」の元リーダーで職業不詳、川名毅容疑者(40)を傷害の疑いで逮捕した。「殴ったのは間違いない」と容疑を認めている。同署によると、川名容疑者は昨年1月、元横綱朝青龍関が現役引退するきっかけとなった暴行騒動の被害者。今回の事件が起こった飲食店も、元朝青龍関と同容疑者が騒動の直前まで飲食していた店だったという。
容疑は今年5月8日午前3時過ぎ、港区六本木のクラブで無職男性(40)の顔などを殴り、全治3週間のけがを負わせた疑い。麻布署によると、男性は同店から「出入り禁止」を言い渡されていたが、当日に2~3人で来店。すると店内にいた川名容疑者が「この野郎、人の店に勝手に入りやがって。ぶっ殺すぞ」と怒鳴り、男性を殴りつけたという。2人は以前からの顔見知りとみられる。
同署によると、川名容疑者は昨年1月、元朝青龍関が引退するきっかけとなった暴行事件の被害者だった。今回の事件が起きた店で飲食後、「車内で暴行を受けた」などと警察に被害相談。最終的に示談が成立したが、元朝青龍関は責任を取らされる形で角界を去っている。
関係者によると、同容疑者は東京・西麻布にあるクラブの経営に携わっていたが、数年以上前に閉店。その後、六本木に今回の現場となった同名クラブが開店したが、店名の権利を譲渡しただけで経営には関与していないという。同店関係者は「オープン後しばらくはイベントのプロデュースやDJの手配などをしてもらっていた時期はあったが、朝青龍事件以降は距離を置いていた」と説明した。
川名容疑者は「関東連合」と呼ばれる暴走族など不良グループによる連合体の元リーダー。知人によると、外国語に堪能で、「外国人や芸能人、スポーツ関係者らに顔が広い」。六本木周辺では有名な存在で、ネット掲示板には個人のスレッドが立ち「六本木の帝王」などとも呼ばれていた。
捜査関係者によると、当局は最近の暴力団的活動を徹底的に取り締まる方針の一環として関東連合などへのマークを強めており、今回の摘発はそうした事情も背景にあるとみられる。昨年11月、歌舞伎俳優の市川海老蔵が殴られた事件で、傷害罪で実刑判決を受けた男や、同席した暴走族元リーダーも同連合との関係が指摘されていた。この元リーダーは今年5月、別の暴行事件の傷害容疑で逮捕されている。
[2011年9月13日8時22分 紙面から]
朝青に殴られた関東連合の元リーダー、今度は自分が殴って逮捕
警視庁麻布署は12日、東京・六本木のクラブで知人男性を殴ってけがをさせたとして、傷害容疑で暴走族「関東連合」の元リーダーで職業不詳の川名毅容疑者(40)=東京都港区麻布十番=を逮捕した。川名容疑者は、大相撲の元横綱・朝青龍関(30)が引退する引き金になった暴行事件の被害者だった。同署によると、川名容疑者は容疑を認めている。
川名容疑者の逮捕容疑は5月8日午前3時すぎ、同容疑者が経営に関与していた六本木7丁目のクラブで、無職の知人男性(40)の顔を殴った疑い。「テメーこの野郎、人の店に勝手に入りやがって。ぶっ殺すぞ」などとどなりながら殴り、頸(けい)部挫傷(全治2週間)、顔面打撲(全治3週間)のけがを負わせた。この男性が出入り禁止になっているのを無視して入店して来たことに腹を立て、暴行に及んだという。
男性は暴行を受けた後、麻布署に出向いて被害を申告。その後、川名容疑者の所在はなかなかつかめなかったが、組織犯罪対策特別捜査隊との合同捜査で9月12日、麻布十番の自宅にいるところを取り押さえた。「殴ったことは間違いない」と容疑を認めているという。
関係者によれば、同容疑者は約3年前まで、事件があったクラブの役員だった。現在は名義上は無関係になっているが、実質的オーナーとして出入りは続いていたという。
同署によると、現場となった店は昨年1月、川名容疑者が朝青龍関とトラブルになる直前まで、一緒に飲食していたのと同じクラブ。朝青龍関は、川名容疑者への暴行騒動が原因で引退に追い込まれている。
川名容疑者は、東京都内の暴走族の連合体「関東連合」の元リーダー。捜査関係者によると、10年以上前に暴走族からは離れている。事件があったクラブのほか、西麻布でも別のクラブを経営している。
「関東連合」については、昨年11月に歌舞伎俳優の市川海老蔵が西麻布の飲食店で殴られた事件で、元メンバーが逮捕され、川名容疑者とは別の元リーダーが同席していたことが明らかになっている。
◇関東連合 1975年頃、都内に結成された暴走族の連合体。西東京、杉並区などで活動し、結成期のメンバーは約3000人といわれるが、正確には不明。90年代以降減少し、現在は消滅したが、元メンバーの中には指定暴力団の構成員が多いと指摘されている。
(2011年9月13日06時02分 スポーツ報知)