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2011/09/13

林原グループの管財人が住友信託銀を提訴

林原前社長との連帯保証取り消しを
管財人が住友信託提訴
 会社更生手続き中の林原(岡山市北区下石井)の管財人が、林原に約280億円を融資した住友信託銀行(大阪市)に対し、同行が昨年11月、林原の林原健前社長と結んだ連帯保証契約の取り消しを求め、12日までに岡山地裁に提訴した。



 訴状によると、林原は、更生手続きに入った3月7日の時点で、前社長に約9億9千万円の債権を保有。住友信託は昨年11月、林原が経営破綻寸前にあることを把握していた。同行が、新たな融資の条件として結んだ約280億円の連帯保証は、前社長を大幅な債務超過の状態にする契約で、債権を回収困難にする「詐害行為」に当たると主張している。

 同行への連帯保証契約取り消しをめぐっては、林原グループの管財人が、林原靖前専務と結んだ契約の取り消しを求め、同様に提訴している。

(2011年9月13日掲載)






林原前専務の連帯保証取り消しを
グループ管財人が住友信託銀提訴
(2011年9月8日掲載)
 会社更生手続き中の林原(岡山市北区下石井)グループの管財人が、林原に約280億円を融資した住友信託銀行(大阪市)に対し、同行が昨年11月、林原の林原靖前専務と結んだ連帯保証契約の取り消しを求め、7日までに岡山地裁に提訴した。

 訴状によると、林原グループの不動産管理会社・太陽殖産は、更生手続きに入った5月25日の時点で、前専務に2億8677万円の債権を保有。住友信託が結んだ約280億円の連帯保証は、前専務を大幅な債務超過の状態にする契約で、太陽殖産の債権を回収困難にする「詐害行為」に当たると主張している。

 管財人側は、住友信託は昨年11月、林原が経営破綻寸前にあることを把握。追加担保が無ければ新たな融資には応じられないとして、既に貸し付けた約280億円について、前専務や林原グループ7社の連帯保証契約などを強く求めた、としている。

 住友信託銀行は「個別事案であり、コメントは差し控えたい」としている。









住友信託が林原美術品を仮差し押さえ
 会社更生手続き中のバイオ関連企業、林原(岡山市)の準主力取引行の住友信託銀行が、林原美術館(同市)が所蔵する美術品を林原前社長の所有物として仮差し押さえしていたことが6日、分かった。

 林原の管財人によると、同銀行は6月「七宝牡丹唐草文花瓶」(約750万円)を仮差し押さえ。管財人は「美術品の所有権は5月に前社長から管財人に移っており、許されない」として8月、第三者異議を岡山地裁に申し立てた。

 住友信託銀行によると、同銀行の林原に対する債権額は280億円(2月2日時点)。仮差し押さえについては「個別事案なのでコメントは差し控える」としている。(共同)

 [2011年9月6日10時59分]