ページ

2011/09/01

「ガスト」で赤痢発症  患者すべてから『ゾンネ赤痢菌』を検出

東北4県のガストで食事、14人が赤痢に
2011年8月31日 18:32
 東北地方4県にあるファミリーレストラン「ガスト」で食事をした14人が発熱や腹痛、下痢を発症する「細菌性赤痢」に感染していたことがわかった。ガストを展開する外食大手「すかいらーく」では、ガストを含むグループの店舗計120店の営業を31日から自粛している。



 細菌性赤痢に感染したのは、宮城県内の女性3人、山形、福島の男女それぞれ5人、青森県内の女性2人の計15人。各県の聞き取り調査などによると、宮城県内の女性1人を除く14人は、16日から20日にかけて、ガストのそれぞれ別の店で食事をしていた。

 いずれの店も、宮城県にある「すかいらーく」グループの調理施設「仙台MDセンター」で加工された材料を使い、客に料理を提供していた。保健所は、この施設で感染が拡大したとして、この調理施設を31日から3日間の営業停止処分とした。

 「すかいらーく」では、北海道から東北、栃木県の一部のグループの計120店の営業を31日から自粛している。

 営業を自粛している店舗は以下の通り。

 北海道 (ガスト23店舗)
 青森県 (ガスト11店舗)
 岩手県 (ガスト10店舗)
 秋田県 (ガスト15店舗、おはしカフェガスト1店舗、ステーキガスト1店舗)
 宮城県 (ガスト16店舗、おはしカフェガスト1店舗、ステーキガスト1店舗)
 福島県 (ガスト20店舗、ステーキガスト2店舗)
 栃木県 (ガスト6店舗)







赤痢発症で営業自粛=東北・北海道などガスト120店-すかいらーく
 外食大手すかいらーく(東京)は31日、ファミリーレストラン「ガスト」の東北・北海道の全店と栃木県の一部店舗の計120店で同日からの営業自粛を発表した。青森、宮城、山形、福島の東北4県で15人が細菌性赤痢を発症したが、各地の保健所などによると、このうち14人がガストの11店で食事をしている。

 宮城県によると、14人の内訳は青森2人、宮城2人(うち入院1人)、山形5人(同4人)、福島5人(同3人)。福島では2歳の男の子が入院したが、入院患者は既に全員が退院し、他の患者も快方に向かっているという。

 患者が食事した11店舗は、青森は弘前城東店、宮城は仙南大河原と「おはしカフェガスト」仙台木町通の2店、山形は天童、山形上山、南陽、米沢の4店、福島は福島本内、本宮インター、須賀川、郡山南の4店。

 宮城県は29日、山形県から「患者が食事した系列店に食材を納入した工場は宮城県内にある」との連絡を受け、調査を開始。その結果、31日に大衡村の「すかいらーく仙台マーチャンダイジングセンター」で製造した食品が原因と断定し、食品衛生法に基づき同日から3日間の営業停止を同工場に命じた。

 また山形県も31日、同県内の4店に同日から3日間の営業停止を命じた。県内の患者が取った食事に共通するのは、ご飯とみそ汁のほか、ダイコン、キュウリ、ナスの漬物という。福島県は県内のガスト全22店舗に対し営業自粛を要請した。(2011/08/31-22:21)


http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011083100581








「ガスト」赤痢菌検出問題 客が共通して食べたとみられる漬物が原因か


レストラン「ガスト」で食事をした14人から赤痢菌が検出された問題で、山形県内の4店舗と宮城県内の食材工場が、営業停止処分となった。ガストを傘下に置く外食チェーン「すかいらーく」は、東北などの120店舗の営業自粛を発表した。
31日午後9時前、宮城・仙台市の仙台木町通店には、休業中の張り紙がされていた。
店内も真っ暗となっていて、店に来た客は「これ、なんで消えてるんですか?」と話した。
宮城県は会見で、「患者数14名。男性3名、2歳から40歳。女性11名、23歳から60歳。患者すべてから『ゾンネ赤痢菌』を検出している」と述べた。
20代の女性が下痢や発熱などの症状を訴えるなど、宮城・青森・山形・福島で、14人が「細菌性赤痢」を発症した。
患者に共通していたのは、外食大手すかいらーく傘下のレストラン、ガストでの食事だった。
さらに、調査の結果、14人が食事した店舗は、いずれも宮城県のすかいらーくの食品工場から、食材の提供を受けていたことも明らかになった。
すかいらーく側は、客が共通して食べたとみられる漬物が原因の可能性が高いとした。
午後9時前、店に入ろうとした客は「結構よく使うんで、びっくりしてる。怖いです」と話した。
客を襲った細菌性赤痢。
今回、2歳の男の子を含む8人が入院し、現在は全員回復に向かっているというが、重症化すれば死亡するケースもあるという。
厚生労働省医薬食品局の温泉川 肇彦室長は「加熱をきちんとするといった対策、それから生食用にするものについても、次亜塩素酸のようなもので、きちんと洗ったうえで提供するといったようなことが必要かと思います」と話した。
宮城県は、食品工場を31日から3日間の営業停止処分にすると発表し、山形県は、県内の4店舗を営業停止処分とした。
一方、すかいらーくは、同じ工場から食材の提供を受けている北海道と東北、北関東の一部にあるガスト、あわせて120店舗の営業を、安全確認がすべて終了するまで自粛するとしている。
(09/01 00:46)