2011年8月31日7時3分
個人の住宅周辺で特に放射線量が高い「ホットスポット」の見つけ方と、効果的な除染法について、日本放射線安全管理学会がマニュアルをまとめた。雨どいの下など、放射性物質が集まりやすい場所を紹介。放射性物質が飛散しない除染法なども説明している。
ホットスポットは、雨どい▽側溝▽排水溝▽マンホール周辺▽水たまりの乾燥跡▽さびた鉄材▽切り株や木材▽草木やこけの表面▽枯れ葉や土がたまった場所――などに多く見つかる。
雨どいや屋根の材質がさびたトタンや凹凸が激しい瓦の場合、セシウムが吸着しやすい。ちりや枯れ葉を掃除して集めると、線量が数十倍になることもある。
家庭菜園で、3月中旬~下旬以降に枯れ葉などですき込み作業をした場合は、作物への放射性物質の移行に注意が必要という。
屋根や雨どいを除染する場合はブラシを用い、汚れが落ちにくい場合は重曹水や酢を2~3倍に薄めた水を少しかけてこする。さびた部分は、オレンジクリーナーやクレンザーなどを使うと効果的だという。
日本放射線安全管理学会
放射性ヨウ素・セシウム安全対策に関する研究成果報告4(土壌対策)
「個人住宅を対象とするホットスポット発見/除染マニュアル」 (2011年7月29日)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jrsm/shinsai/0728soil.pdf