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2011/09/27

半径20~30キロ圏内で設定した緊急時避難準備区域を30日に解除する方針

福島原発の避難準備区域、30日解除へ 官房長官
2011/9/27 19:36
 藤村修官房長官は27日の記者会見で、東京電力福島第1原子力発電所から主に半径20~30キロ圏内で設定した緊急時避難準備区域を30日に解除する方針を明らかにした。同日に政府の原子力災害対策本部(本部長・野田佳彦首相)を開いて決定する。



 4月に指定した準備区域は水素爆発など不測の事態に備えて、いつでも避難や屋内退避ができるように準備を求める地域。福島県広野町の全域、川内村、楢葉町、田村市、南相馬市の一部が対象となる。約5万8500人の住民のうち約2万6000人が区域外で避難生活を送っている。

 政府と東電の原発事故収束に向けた工程表で、放射線量が着実に減少傾向となる「ステップ1」を達成したことを踏まえ、対象5市町村は学校の校庭除染や住民の移転支援などの「復旧計画」をそれぞれ作成。準備区域の解除に向けた準備を進めてきた。