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2011/08/12

マスク姿が医者っぽくみえるような気もする反面、せっかく朝日新聞の名物欄に登場する割には顔の露出を抑えようとしているように見えなくもない。

朝日、記事で「医師」と誤報 宮城県警、無資格医療容疑で捜査
 朝日新聞は、東日本大震災後に宮城県石巻市で「ボランティアの専属医」を務めていると10日付朝刊の「ひと」欄で紹介した「米田きよし(42)」と名乗った男性が、日本の医師資格を持っていなかったことが分かったとする記事を12日付朝刊(東京本社)に掲載した。

 朝日新聞はおわびの記事を掲載。問題の記事全文を削除するとし、「記事で紹介した経歴に複数の虚偽があることが判明し、日本の医師資格は持っていないと判断しました」などと経緯を説明した。

 一方、宮城県警は同日までに、医師法違反の疑いがあるとみて捜査を始めた。

2011/08/12 12:15 【共同通信】






被災地の「ボランティアの専属医」日本の免許持たず…
 朝日新聞が、東日本大震災後に宮城県石巻市で「ボランティアの専属医」を務めていると10日付朝刊の「ひと」欄で紹介した男性が、日本の医師資格を持っていなかったことが分かった。報道後に社外から「医師ではない」との情報が寄せられたといい、同紙は12日付朝刊(東京本社)におわびの記事を掲載した。この男性は日本テレビでも取り上げられており、宮城県警は医師法違反の疑いがあるとみて捜査を始めた。

 10日の「ひと」欄で紹介されたのは「米田(よねだ)きよし(42)」と名乗った男性。「本来はカナダにある大学病院に所属する小児救命救急医」で、ルワンダの診療所で働いていると“経歴”を紹介。マスクと手袋姿の写真が添えられている。

 朝日新聞によると、男性はボランティア団体代表で石巻市内のボランティア活動拠点に常駐、ケガをしたり体調を崩したりした人の手当てや投薬をしていた。ボランティア窓口の石巻市社会福祉協議会に、顔写真入りの「医師国家資格認定証」と記されたコピーを提出していたという。

 しかし記事掲載後、社外から「米田氏は医師ではない」との情報が寄せられ、朝日新聞の記者が本人に電話取材すると、「認定証はカナダ政府に作ってもらった。認定証の名前は偽名だ」などと答えたと説明している。

 厚生労働省によると、日本の医師免許取得者に「米田きよし」という人物の登録はない。

 朝日新聞は12日付朝刊でおわびの記事を掲載。問題の記事全文を削除するとし、「記事で紹介した経歴に複数の虚偽があることが判明し、日本の医師資格は持っていないと判断しました」などと経緯を説明した。

 日本テレビは約1カ月前の7月11日、「スッキリ!!」で、猛暑の中、被災地で熱中症にかかったボランティアのケアをする医師として取り上げた。同局は「宮城県石巻市の社会福祉関係者などを通じ、紹介を受けた」としている。4月21日に放送した読売テレビ(大阪)制作の「情報ライブ ミヤネ屋」でも紹介された。

 宮城県警は12日までに医師法違反の疑いがあるとみて捜査を始めた。

 また、男性が代表を務めるボランティア団体からの申請に基づき、助成金100万円を支払った日本財団も内部調査を検討している。


≪経歴 虚偽の疑い≫朝日新聞は12日付朝刊で「誤った内容を掲載したことを読者の皆様に深くおわびします。今後、より一層、事実確認の徹底に努めてまいります」とする東京本社の福地献一報道局長のコメントも発表した。経緯については「社外からの指摘で再取材した結果、日本の医師資格を持たず、経歴についても虚偽の疑いが強いことが分かりました」とあらためて説明した。

 同日付夕刊では、宮城県警が捜査に着手したことなどを報じている。


≪市の社会福祉協議会も“だまされた”≫この男性について石巻市社会福祉協議会の災害復興支援対策課、佐藤正幸課長は「認定証を見て信用していたし、一生懸命やってくれているという認識しかなかった」と話した。4月ごろからボランティアの活動拠点になっていた石巻専修大学に来て、くぎが刺さったボランティアらに手当てをしていた。「北海道や大阪、海外でも支援活動をしている。困っている人を支援したくて来た」などと話していた。

 6月下旬には「米田は偽名で、医師でもないはず」といった趣旨の指摘が同協議会に寄せられていた。男性に確かめると医師国家資格認定証を示し「Recovery For Japan 小児科医」などと肩書が書かれた名刺も持っていた。新潟、福島両県で豪雨被害があった後の8月4日ごろ「福島の友人の所へ行く」と言って石巻市を出て行った。
[ 2011年8月13日 06:00 ]
















被災地で資格なく医療行為 石巻で活動、本人「医師だ」
 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市で医師として活動してきたボランティア団体代表が、実際には日本の医師資格を持たずに医療行為をしていたことが朝日新聞の取材でわかった。

 この代表は「米田きよし」と名乗る人物。震災後、遅くとも4月から同市内のボランティア活動拠点に常駐し、活動中にけがをしたり体調を崩したりした人を対象に傷の手当てや投薬をしていた。

 代表は、活動拠点を運営している石巻市社会福祉協議会から医師であることの証明を求められた際、「医師国家資格認定証」「厚生労働省認定」などと日本語で書かれた顔写真入りのカードのコピーを渡していた。また、カナダ国内の病院に所属する救命救急医であると英語で記した名刺を使っていた。

 しかし、医師免許を所管する厚生労働省医事課は11日の朝日新聞の取材に対し、医師の資格を証明するのは「医師免許証」であると説明。協議会がコピーを保管している「認定証」は発行していないとした。さらに、朝日新聞が名刺に記された病院に確認したところ、「この名前の医師は一度も働いたことはない」との回答を得た。

 代表は朝日新聞の11日夜の電話取材に対し、「認定証はカナダ政府に作ってもらった」「名前の部分は偽名だ」などと述べたうえで、「米国で取得した免許を書き換えており、自分は医師だ」と主張した。

 この代表の団体は、日本財団が被災地支援のためにNPO法人やボランティア団体に支給している助成金を申請していた。団体側には7月に100万円が助成された。

 協議会は12日、報道陣に対し、「認定証」のコピーを公開した。協議会は「まじめにボランティアをしてくれていたので信用していた。医師でないとすれば非常に残念だ」とコメントした。代表からは4日ごろから連絡がないといい、今後、話を聞きたいとしている。

 宮城県警は12日、医師法違反などの疑いで捜査に着手した。捜査関係者への取材でわかった。協議会の関係者から話を聴いているとみられる。本人からも事情を聴く方針で、所在の確認を進めている。厚生労働省も事実関係の調査をする。

■「ひと」欄で紹介、おわびします

 朝日新聞は10日付朝刊2面の「ひと」欄に「被災地で『ボランティアの専属医』を務める米田きよしさん(42)」との記事を掲載しました。5月以降、複数回にわたって面談と電話で本人を取材した記者は「日本の医師免許を持っている」と聞いていました。

 掲載後、記事を見た社外の方から「米田氏は医師ではない」との情報が寄せられました。確認作業を進めたところ、記事で紹介した経歴について複数の虚偽や虚偽の疑いがあることが判明しました。海外の医師免許を書き換える仕組みがないことも確認しました。その他の取材結果も踏まえ、日本の医師資格は持っていないと判断しました。

 さらに事実関係の確認作業を続けていますが、無資格者による医療行為はただちに止める必要があると考え、12日付朝刊でこれまでに把握できた事実と、ここに至った経緯をお知らせしました。そのうえで、事実と異なる内容を掲載したことを読者と関係者の皆様におわびし、この記事の全文を削除しました。







医師免許ない男、被災地で治療か…4月から
 東日本大震災で被災した宮城県石巻市で、市災害ボランティアセンターを拠点に、医師免許を持たない男性が「医師」を名乗って、今年4月からけが人の治療などを行っていたことがわかった。

 男性は現在、所在不明となっており、宮城県警は医師法違反(無資格医業)の疑いもあるとして捜査を始めた。

 朝日新聞は10日朝刊の記事でこの男性を、カナダの大学病院所属の「小児救命救急医」と紹介しており、12日朝刊でおわび記事を掲載した。

 同センターなどによると、男性は、ボランティア団体「WF(ワールドフュージョン)」代表の「米田きよし」と名乗り、4月上旬から市内の石巻専修大敷地内のテントに診察スペースを設け、けがをしたボランティアたちの治療にあたっていたという。

 しかし、6月に大阪市内の調査会社から医師ではないのではないかなどの指摘が寄せられ、同センターが男性に医師資格を証明する書類の提示を要求。

 男性は「医師国家資格認定証」などと記載された書類を提出した。また、民間団体の役員で「小児科医」と書かれた名刺も所持していたため、同センターはそれ以上、確認はしなかったとしている。

 厚生労働省によると、男性が示した「認定証」は同省では発行しておらず、「米田きよし」という名の医師登録もなかった。

(2011年8月12日13時19分 読売新聞)






朝日新聞でかでかと「おわび」 看板「ひと欄」で「偽医師」紹介 3/3
2011/8/12 19:06
■ボランティア団体として助成金100万円受ける
「米田」氏が代表を務めるボランティア団体「WF(ワールドフュージョン)」は、日本財団による「被災地支援活動への助成金」を6月末に100万円受けている。

日本財団は、WFによる申請を受け、現地でも聞き取り調査を行い、同団体の複数人が医療ボランティアなどを実施していることを確認した。医師資格については、書類申請上の表記と本人の話を信じた形だが、「確認が甘いと言われるかもしれないが、迅速に支援を行うことを重視していましたので…」と説明した。今後、返却を求めるかどうかを検討する。8月12日昼現在、「米田」氏とは連絡がつかないそうだ。

宮城県警は、医師法違反(無資格医業)の疑いもあるとみて捜査を始めた。

最初の「ひと」欄で使われている「米田」氏の写真はマスク姿だ。右手にゴム手袋らしきものをはめ、ハンチング帽をかぶっている。マスク姿が医者っぽくみえるような気もする反面、せっかく朝日新聞の名物欄に登場する割には顔の露出を抑えようとしているように見えなくもない。














リカバリーフォージャパン






ルーツプロジェクトは・・・
東日本大震災発生直後から、災害緊急支援チーム リカバリーフォージャパン <Recovery For Japan> を立ち上げ、被災地の救援活動に取り組んでいます。

活動内容の詳細は、順次ご報告いたします。

Recovery For Japan (RFJ) では東日本大震災の発生直後から、組織をあげて東北の被災地支援に取り組んできました。
RFJは、治療共同体Roots Projectに拠点を置く団体です。


ルーツプロジェクト


 1968年東京生まれ。慶応義塾大学経済学部、アライアント国際大学臨床心理大学院(AIU/CSPP)修士日本プログラム卒。依存症からの回復経験を持つ

 通信社記者だった1997年、阪神淡路大震災やオウム真理教事件取材中にPTSDを抱え、アルコール・薬物依存症になる。リハビリ後に臨床心理学を学び直し、自身の回復経験を生かして依存症に苦しむ若者や家族の回復をサポートしている。

•1992年慶応義塾大学経済学部卒
•2004年WASC(米国西部大学・大学院協会)認定アライアント国際大学臨床心理大学院(AIU/CSPP)卒
•2002年-2004年アジア太平洋地域アディクション研究所(APARI)研究員、APARI藤岡研究センタープログラム・ディレクターを経て
 現在

•IFF麻布相談室心理カウンセラー
•東京都立多摩総合精神保健福祉センター アディクション援助チーム 専門相談員
•中央大学文学部必修連続講座講師
•特定非営利活動法人日本トラウマ・サバイバーズ・ユニオン(JUST) ひきこもり男性治療グループ「すくらむ」
•NPO法人 セルフ・サポート研究所 協力研究員
•国立精神神経センター精神保健研究所(NCNP)薬物依存研究部
 など、多くの臨床・研究機関で活動中





WF





6/7(火)
テントに夜露があったくらいで昨日ほど暑くなく起床。6:00。

一番近い喫煙所(3箇所のうちの1つ)に医療班であるWorld Fusion Disaster Reliefのどでかいトレーラーがあって、ここでボランティア用の炊き出しもやってくれているんだが、そこにいる医療班の女性Nさんと話す。

昨夜の炊き出しはパエリアっぽい(ややおじやチック)のとサムゲタンだったとか。周りにピースボートの人が多いのでピースボートの炊き出しだとずっと勘違いしていたが、誰でもOKだと知る。しもうた(笑)