ページ

2011/08/02

震源地は駿河湾で震源の深さは20キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.1と推定

静岡県で震度5弱を観測
8月2日 3時15分

1日夜遅く、駿河湾を震源とする地震があり、静岡県で震度5弱の揺れを観測しました。気象庁は「今後1週間ほどは、震度4程度の余震の揺れに注意してほしい」と呼びかけています。





1日午後11時58分ごろ、駿河湾で地震があり、静岡市駿河区と静岡県焼津市、それに東伊豆町で震度5弱を観測したほか、静岡市葵区や静岡県下田市、富士宮市、御前崎市、甲府市、長野県松本市、横浜市南区、それに東京の神津島などで震度4の揺れを観測しました。このほか東北から中国地方にかけての広い範囲で震度3から1の揺れを観測しました。

この地震による津波はありませんでした。気象庁の観測によりますと、震源地は駿河湾で震源の深さは20キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.1と推定されています。

この地震で気象庁の永井章地震津波監視課長は記者会見を開き、「余震の活動はあまり活発ではないが、今後1週間ほどは、最大で震度4程度の余震に注意してほしい」と述べました。また、3月の巨大地震との関連性については「はっきりとしたことは分からない」と述べました。

さらに、永井課長は「今回の地震はフィリピン海プレートと呼ばれる海底の岩盤の内部で発生し、想定される東海地震とはメカニズムが異なる。東海地域で地殻変動を観測している『ひずみ計』にも異常な変化は見られないことから、東海地震に直ちに結びつくものではない」と説明しました。

そのうえで、「東海地震については、いつ起きてもおかしくない状況に変わりはないので、建物の耐震化や家具の固定などの対策を進めてほしい」と話しています。

静岡県で震度5弱以上の揺れが観測されたのは、3月の巨大地震の4日後の3月15日に静岡県東部を震源とするマグニチュード6.5の地震で、富士宮市で震度6強の揺れを観測して以来です。

また、今回の地震が起きた駿河湾では、おととし8月、マグニチュード6.5の地震が起きて、静岡県御前崎市と牧之原市、焼津市、それに伊豆市で震度6弱の揺れを観測したほか、静岡県や長野県の各地で震度5強や5弱の揺れを観測しています。

 






静岡で震度5弱 東海地震とは無関係
 1日午後11時58分ごろ、静岡県で震度5弱の地震があった。気象庁によると、震源地は駿河湾で、震源の深さは約20キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・1と推定される。東北や関東甲信越、近畿、山陰にかけての広範囲で揺れを観測した。

 気象庁は2日未明、記者会見し「東海地震に直ちに結び付くものではない」との見解を示した。理由として(1)フィリピン海プレート(岩板)内の地震で、想定される東海地震と発生メカニズムが異なる(2)前兆と考えられる地殻変動は認められない(3)震源が東海地震の想定震源域からわずかに外れている―を挙げた。

2011/08/02 05:12 【共同通信】