ページ

2011/06/02

富山県の「牛角高岡店」で食事をした客20人が下痢などの食中毒症状を訴え、うち15人から腸管出血性大腸菌O157が検出 24人がO157に感染。 

富山の「牛角高岡店」でO157 20人が食中毒症状
 富山県は2日、焼き肉チェーン店「牛角高岡店」(高岡市)で食事をした客20人が下痢などの食中毒症状を訴え、うち15人から腸管出血性大腸菌O157が検出されたと発表した。重症者はいない。

 県によると、客は18、19歳の学生らのグループ。5月6日にカルビやホルモンといった焼き肉のほか野菜サラダを食べた。症状がなかった6人からもO157が検出された。同18日、店を立ち入り検査したが、菌は見つからなかったとしている。

 県は2日から3日間、同店を営業停止処分とした。

 「焼肉酒家えびす」の食中毒事件を受け、牛角は5月5日以降、ユッケなど生肉の提供をやめていた。

2011/06/02 20:03 【共同通信】






2011 年 06 月 02 日 15:37 現在
O157感染、牛角高岡店が原因

 高岡厚生センター管内にある高等教育機関の学生などが腸管出血性大腸菌O157に集団感染した問題で、県は焼き肉チェーン店炭火焼肉酒家牛角高岡店の食事が原因と断定しました。

 県厚生部によりますと、先月、高岡厚生センター管内の高等教育機関の学生やその家族など、24人がO157に感染していることがわかり、うち15人が下痢など食中毒の症状を訴えました。

 いずれも軽症ですでに回復しているということです。

 このほかにも菌は検出されていませんが、症状を訴えた患者が5人確認されています。

 県が調査した結果、学生らは同じクラスの仲間やその友人など36人のグループで、先月6日に高岡市あわら町の牛角高岡店で夕食をとったことが分かりました。

 共通の食事はここだけで、他の学生や学校から菌は検出されていないことから県はこの店での食事が原因と断定し、2日から3日間の営業停止としました。

 当時、この店では生肉は提供しておらず、県では、肉によく火を通さなかったか直接はしで生の状態の肉を触ったなどして、感染した可能性があると見ています。

 県は焼肉酒家えびすでの集団食中毒を受けて、先月16日に牛角高岡店を緊急点検していますが、菌のふきとり調査では異常はありませんでした。

 また、えびすの食中毒事件では、県の抜き打ちの調査が営業時間の関係などで行われていなかったことが問題となりましたが、牛角高岡店に対しても、平成20年11月の調査以降は4回連続で調査できていなかったということです。

 一方、牛角を運営する会社は、今回の食中毒の原因についてオーストラリア産牛肉のハラミスライスの可能性が高いとして委託先の加工工場を切り替えるなどの対策を行うと公表しました。

 牛角を運営する、東京のレインズインターナショナルは、富山県の発表を受けて2日ホームページ上に謝罪文を掲載しました。

 そして今回、O157に感染した学生たちの食事を調べた結果、共通食であるオーストラリア産のハラミスライスが原因である可能性が高いと公表しました。

 このハラミスライスは日本国内にある委託先の工場がオーストラリアから枝肉を輸入し、加工していました。

 運営会社では安全基準が確認されるまでこの工場からの出荷を停止し、別の工場に切り替えるなど安全対策を行うとしています。

 一方、このハラミが高岡店以外にどの店舗で出されていたかは「調査中」としています。