2011.6.8 16:50
札幌や東京の百貨店に侵入し、計約1億1千万円相当の貴金属を盗んだとして窃盗などの罪に問われた曽何泳(そうかえい)被告(53)ら中国籍の男2人の判決公判が8日、東京地裁で開かれた。近藤宏子裁判官は「大胆で巧妙、手荒な手口で、甚だ悪質」として2人にそれぞれ懲役6年(求刑懲役8年)を言い渡した。
2人は中国系外国人の窃盗グループ「爆窃団」のメンバーとみられる。
近藤裁判官は、窃盗目的で来日した2人が「電車で日本各地を巡りながら、複数のデパートを下見して回っていた」と指摘。その上で侵入に必要な工具を用意しており、「計画性も高く、連続して犯行に及んでいる点でも悪質」とした。
判決によると、2人は平成22年6月24日、札幌市の「丸井今井」に侵入し、腕時計など245点を盗んだ。また、7月1日には東京・池袋の「東武百貨店」の外壁に油圧ジャッキなどで穴を開けて侵入。腕時計など71点を盗んだ。
「爆窃団」2人に懲役6年=百貨店侵入窃盗-東京地裁
東京・池袋の東武百貨店と札幌市の丸井今井札幌本店で、腕時計など計約1億1180万円相当を盗んだとして、窃盗罪などに問われたいずれも中国籍で無職の楊※(※=火ヘンに卓)森(52)、曾何泳(53)両被告の判決が8日、東京地裁であり、近藤宏子裁判官は2人にそれぞれ懲役6年(求刑懲役8年)を言い渡した。
2人は香港を拠点とした窃盗グループ「爆窃団」のメンバーとみられる。近藤裁判官は判決で、「いずれも深夜、デパートに侵入して大量の腕時計などを盗んだ大胆な犯行。計画性が高く、連続して行われた点も悪質だ」と述べた。(2011/06/08-18:09)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201106/2011060800734