ページ

2011/06/09

【海水注入問題】菅首相は5月20日に注水開始時刻などが報道されて初めて、「水を入れていたのか」と驚いたと枝野官房長官

報道見て「水を入れていたのか」と驚いた総理
 東日本大震災の発生の翌日、東京電力福島第一原子力発電所1号機で行われた海水注入の開始時刻を菅首相が把握した時期について、新たな疑問が浮上した。
 政府は原発事故の直後、注水開始時刻を3月12日午後8時20分と公表したが、その後、実際は午後7時4分だったことが判明。正しい時刻を首相が知った時期について、政府は7日の閣議で、「5月20日に注水に関する報道があった後」とする答弁書を決定した。

 しかし、海江田経済産業相は5月2日、首相も出席していた参院予算委員会で「3月12日午後7時4分に海水注入試験を開始した」と説明していた。

 枝野官房長官は8日の記者会見で、「(首相は)答弁資料を見ながら、他の閣僚の答弁を聞いている状況なので(気がつかなかった)」と述べ、首相が海江田氏の国会答弁を聞いていなかったことを認めた。

 政府答弁書に関しては「首相の認識に基づいて正直に作った」と語った。枝野氏によると、首相は5月20日、海水注水開始に関する報道を見て、「(午後7時4分から)水を入れていたのか」と驚いた様子を見せたという。

(2011年6月9日00時14分 読売新聞)
 



最初にUpされた記事

報道見て「水を入れていたのか」と驚いた総理
 東日本大震災の発生の翌日、東京電力福島第一原子力発電所1号機で行われた海水注入が始まった時刻について、
政府答弁書と海江田経済産業相の国会答弁が食い違うことが8日、明らかになった。

政府は今月7日の閣議で、「首相が海水注入を知ったのは5月20日の報道後」とする答弁書を決定した。
しかし、海江田経産相は5月2日、首相が出席した参院予算委員会で「3月12日午後7時4分に海水注入試験を開始した」と答弁していた。
この矛盾について、枝野官房長官は8日の記者会見で、「首相の認識に基づいて正直に答弁を作った」と釈明した。

枝野氏によると、首相は5月20日に注水開始時刻などが報道されて初めて、「水を入れていたのか」と驚いたという。

また、首相は5月2日の予算委に同席していたにもかかわらず、海江田経産相の国会答弁については「気づいていなかった」としている。
(2011年6月8日20時36分 読売新聞)



海水注入を知る時期の答弁書「首相の認識を正直に…」 枝野氏
2011.6.8 21:21
 枝野幸男官房長官は8日の記者会見で、菅直人首相が福島第1原発1号機に対する3月12日午後7時4分からの海水注入開始を知った時期について、海江田万里経済産業相が参院予算委員会で答弁した5月2日ではなく、政府答弁書で「5月20日」としたことについて「首相の認識に基づいて作った」と釈明した。

 枝野氏は「首相は海江田氏の答弁を、注入のための『準備作業』という意識というか先入観のもとで聞いていたのではないか」と述べた。その上で「指摘はあろうかと思うが、本人の認識と違うことを答弁にすることはできない。正直に答弁したということだ」と述べた。

 もっとも枝野氏自身は、海江田氏の答弁と委員会中に配布されていた資料を通じて「『こんなことがあったのか』と、そのときに認識した」と述べた。