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2011/05/26

注入が止まったのは今月21日に続いて2回目で、東京電力は原因の特定を急いでいる。

1号機の窒素注入 また止まる
5月26日 4時30分
東京電力福島第一原子力発電所1号機で水素爆発を防ぐための格納容器への窒素ガスの注入が25日の午後、少なくとも4時間以上止まっていたことが分かりました。注入が止まったのは今月21日に続いて2回目で、いずれも原因が分かっておらず、東京電力で原因の特定を急いでいます。

福島第一原発1号機への窒素ガスの注入は、原子炉で核燃料と水が反応して発生した水素が格納容器にたまり、再び爆発するのを防ごうと、先月6日から続けられています。

窒素ガスの注入を巡っては、今月21日に窒素を送る装置が一時止まるトラブルがあり、予備の装置に取り替えて注入を続けていましたが、25日の午後3時40分すぎ、再び注入が止まっているのが確認されました。

東京電力は、もう1台あった予備の装置に取り替えて注入を再開しましたが、少なくとも4時間以上、注入が止まっていました。

東京電力によりますと、この停止による格納容器の圧力の変動は僅かで、爆発の危険性が高まることはないとしています。ただ、21日と25日の、いずれも注入が止まった原因は分かっておらず、東京電力で原因の特定を急いでいます。