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2011/05/03

米国時間の1日午後、オバマ大統領と作戦にかかわった主要メンバーが招集され、作戦開始から標的の発見、遺体の回収に至るまで、リアルタイムで進行状況を見守った

米大統領、ビンラディン殺害作戦の映像を見守る
2011.05.03 Tue posted at: 09:58 JST



(CNN) 米軍が1日にパキスタンで実行したオサマ・ビンラディン容疑者殺害作戦の一部始終を、オバマ大統領は首都ワシントン周辺の一室で関係者とともに見守った。ブレナン大統領補佐官(国土安保・テロ対策担当)が2日、ホワイトハウスで記者会見して明らかにした。

ブレナン補佐官によると、米軍の特殊部隊がパキスタンで作戦の準備を進める中、米国時間の1日午後、オバマ大統領と作戦にかかわった主要メンバーが招集され、作戦開始から標的の発見、遺体の回収に至るまで、リアルタイムで進行状況を見守った。

米当局者は、一部で生中継の映像も流れたとしている。しかし映像の内容は明らかにしなかった。

ロサンゼルスタイムズ紙は、バージニア州にある米中央情報局(CIA)本部ビル7階に作戦の様子を生中継する映像が送られていたと報じた。ブレナン補佐官は、中継映像が流れたかどうかについては言及を避けた。

同補佐官によると、ビンラディン容疑者の行方を追っていたCIAは、同容疑者がパキスタンの施設内にいるとの確信があるとホワイトハウスに伝えていたという。「大統領はわれわれの人員の身の安全を非常に気にしていた。大統領の心中に一貫してあったのはそのことだった」と同補佐官は述べた。





連絡係の男性を追跡――ビンラディン容疑者殺害の経緯
2011.05.03 Tue posted at: 09:36 JST
(CNN) 国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者の殺害について、米当局者らが報道陣に詳細を説明した。

ビンラディン容疑者はパキスタン時刻の2日早朝、首都イスラマバード北約50キロの軍関係者などが多く住むアボタバードにある邸宅で、約40分の銃撃戦の末に殺害された。作戦実行には米海軍特殊部隊(SEALS)がかかわったという。

邸宅は3階建てで、周囲を約5メートル高の外壁で囲まれ、防犯ゲートが2カ所に設置されていた。ビンラディン容疑者を匿うために特別に建てられたとみられ、100万ドル以上の価値があるとされる。

作戦成功の糸口となったのは、ビンラディン容疑者の信頼する連絡係の男の存在だった。当局は2001年米同時多発テロ後に拘束された抑留者らからこの男に関する情報を入手し、男がパキスタンにいることを約2年前に確認、次いで昨年8月にアボタバードの邸宅を発見した。

今年初頭にビンラディン容疑者が同邸宅にいる可能性があると判断。2月半ばには同容疑者の居所が断定され、作戦実行の検討を始めるのに十分な情報が揃ったとみなされた。情報の検討と作戦立案を進めるため、オバマ大統領は3月半ばから4月末の間に国家安全保障会議を5度開催した。最後の会議は4月28日に行われ、その翌日に大統領が作戦実行の命令を出した。





CIAが発見!ビンラディン容疑者隠れ家
 ウサマ・ビンラディン容疑者は、米中央情報局(CIA)にパキスタンの首都イスラマバードの北約60キロにあるアボタバードの隠れ家で発見された。建物は3階建てで、05年に建設。評価額は約100万ドル(約8150万円)相当とみられ、周囲の家屋の8倍の大きさだったという。鉄条網を取り付けた3・6~5・5メートルの壁に囲まれ、入り口には2重の扉を設置。窓はほとんどなく、3階部分のベランダは2メートル以上の壁で厳重に守られていた。またこの家だけは、ごみを回収させずに自らで焼却し、電話もインターネットも引いていなかった。(共同)

 [2011年5月2日21時18分]



「要塞」隠れ家の見取り図公開=ビンラディン容疑者が潜伏―米国防総省
2011年5月3日11時6分
【ワシントン時事】米国防総省は2日、殺害された国際テロ組織アルカイダの首領ビンラディン容疑者が潜伏していた、パキスタン・アボタバードの隠れ家の敷地の見取り図や上空写真を公開した。広大な敷地に2重の高い塀に囲まれた、物々しい警備の邸宅を情報収集段階で目にした米政府当局者は「厳重な警備に驚くとともに、アルカイダの重要人物のために建てられた家だと感じた」と語っている。邸宅は周辺の住民からは「要塞(ようさい)」と呼ばれていたという。

 国防総省などの分析によると、邸宅は2004年には更地だった場所に05年ごろ建てられた。敷地は周囲の家の約8倍の広さ。居住区は「外部から見えにくいよう設計されている」(米情報当局者)。一方で、周辺の住宅地域からやや離れた所にあり、外部から接近する人物は目立ち、見つけやすい。

 ほぼ三角形の形をした敷地内外には高さ3メートルから5.4メートルの塀と有刺鉄線があり、ビンラディン容疑者が居住した3階建ての家のバルコニーには高さ2メートルの目隠しが設けられていた。同容疑者は妻や息子らとともに2階と3階に住んでいた。

 国防総省高官は「ビンラディン容疑者はかなり快適に過ごしていたのではないか」と話している。アボタバードは首都イスラマバードの約56キロ北方で、車で2時間程度の距離。 


[時事通信社]





UPDATE:ビンラディン容疑者が死亡=オバマ米大統領
2011年 5月 2日 13:16 JST
 オバマ米大統領は1日深夜、ホワイトハウスで声明を発表し、国際テロ組織アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が死亡したことを明らかにした。米当局者によると、遺体は米国当局が収容したという。

 パキスタン政府高官によると、イスラマバードから約40マイル(約63キロ)離れたアボッタバード付近で米国とパキスタン両軍が実施した合同掃討作戦で同容疑者は殺害されたという。

 同市にはパキスタンの陸軍士官学校がある。作戦に参加したパキスタン軍のヘリコプター1機が過激派の砲撃を受け、墜落したという。

 ビンラディン容疑者は、2001年9月11日の米同時多発テロ事件の最重要容疑者。約3000人が死亡し同テロ事件をきっかけに米国の外交政策と国家安全保障に対する考え方が劇的に変化した。







Abbottabad(アボッタバード)

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