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2011/04/19

公明党の加藤修一氏は「会議名を全部知っているか?」と菅首相に聞いたが、首相は会議名を答えられず

バカ?傲慢?天にツバする菅 笑止千万の「復興庁」慎重姿勢
2011.04.19




 菅直人首相が、東日本大震災からの復興を担う「復興庁」の新設について、「1つの組織をつくると、権限の調整にエネルギーを取られ、必ずしも機能しない」と慎重姿勢を示した。だが、ちょっと待て。震災後、20もの本部や会議を立ち上げて機能不全に陥っているのは、他ならぬ菅政権ではないか。平気で天につばする菅首相の頭の中をのぞいてみたい。

 「復興庁」は、関東大震災後に後藤新平が率いた「復興院」をモデルにしたもので、復興に関する権限を各省庁から移管して一元化する組織として、政府内で浮上していた。

 しかし、菅首相は18日の参院予算委員会で、冒頭のように否定的な考えを示した。復興庁の功罪はともかく、組織を作りすぎて機能不全を起こすのは、皮肉にも震災や福島第1原発に臨む菅政権が実証している。

 政府・与党は震災後、雨後のたけのこのように組織を乱立させた。しかし、官僚は資料作りに追われ、司令塔は不在。実務は滞り、震災対策では復興関連の法案は全く通っておらず、義援金の配分割合も決まっていない。原発事故への対応でも後手を踏んでいる。野党は会議乱立がその原因のひとつになっているとして、猛批判している状況だ。

 18日には、公明党の加藤修一氏は「会議名を全部知っているか?」と菅首相に聞いたが、首相は会議名を答えられず。「決して、無責任に作ったわけではなく、(地震津波と原発事故の)二面作戦にならざるをえなかった」と正当化したが、支離滅裂だ。

 また、菅首相は自らの内閣について、「100%とは言わないが、関係者が全力を挙げており、政府全体としては一定の評価を頂いている」と自画自賛した。首相に好意的とされる朝日新聞の世論調査でさえ、震災対応を「評価する」は22%、福島原発事故への対応を「評価する」は16%。サラリーマンなら、この査定で「評価されている」とは誰も思えない低評価なのだが…。

 菅首相は「欲張りかもしれないが復興・復旧、財政再建に道筋がつくところまでやれば政治家として本望だ」と長期政権への意欲まで示した。どこまで面の皮が厚いのか。