2011.4.13 05:00
インターネット検索エンジン最大手の米グーグルが太陽エネルギーによる発電事業への投資を拡大している。同社は相次いで、米国とドイツで計画されているプロジェクトの権益を取得した。
米カリフォルニア州の再生可能エネルギー会社、ブライトソース・エナジーは世界最大の太陽熱発電所の建設計画で、米グーグルからの出資と米エネルギー省の融資保証16億ドル(約1350億円)を確保した。
ブライトソースが11日の発表資料で明らかにした。同州南部で進められているのは出力392メガワットの「アイバンパ」プロジェクト。グーグルはエクイティファイナンスを活用し1億6800万ドルを出資する。
グーグルによると、同社はこれまでに再生可能エネルギープロジェクトに2億5000万ドル余りを出資。投資部門「グーグル・ドット・オルグ」は、ブライトソースの2008年の資金調達1億1500万ドルにも加わった。
アイバンパは米建設・エンジニアリング会社ベクテルが昨年10月に着工。独立した3基の発電施設が建設される。発表資料によると、NRGエナジーも既に最大3億ドルの出資を表明している。
グーグルはまた、ベルリン近くで事業化される予定の設備容量18.7メガワットの太陽光発電プロジェクトの権益の約半分を350万ユーロ(約4億2520万円)で取得する。
グーグルの発表によると、ドイツのプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社キャピタル・ステージは、グーグルにプロジェクトの権益の49%を売却することに合意した。グーグルが米国以外で再生エネルギー投資を行うのはこれが初めて。
グーグルによれば、今回の投資はドイツの競争監督当局から承認を得る必要がある。(ブルームバーグ Ehren Goossens)
Google、大規模太陽熱発電所プロジェクトに1億6800万ドル出資
モハベ砂漠に建設中の発電所は、完成すれば14万世帯をまかなえるクリーン電力を供給できる見込みだ。
2011年04月13日 12時07分 更新
米Googleは4月11日(現地時間)、米BrightSource Energyがカリフォルニア州のモハベ砂漠に建設中の太陽熱発電所に1億6800万ドルを出資したと発表した。
Ivanpah Solar Electric Generating System(ISEGS)と名付けられたこの発電所は、2010年10月に着工しており、2013年中に完成の予定だ。完成すれば、14万世帯をまかなえる392Mワットの発電が可能になる。発電所は25年以上稼働する見込みで、この間に9万台以上の自動車を削減するのと同等の省エネルギー効果を生み出すという。
同プロジェクトには米エネルギー省が16億ドル融資するほか、米NRG Solarが3億ドル出資する。
Googleは、今回の出資は同社のクリーンエネルギーへの投資としては過去最大規模で、同分野への投資額は総額で2億5000万ドルを超えたとしている。