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2011/04/18

アウターライズ地震は陸から離れた場所で起きるため、陸での揺れは小さくなりがちだが、津波を起こしやすいという特徴がある

アウターライズ地震:要警戒 大震災余波、小さな揺れで大津波も


 ◇太平洋プレートで発生の恐れ

 東日本大震災後、各地で地震活動が活発化する中、震源域東側の太平洋プレートの内部で、大規模な「アウターライズ地震」の発生が懸念されている。マグニチュード(M)9・0の巨大地震の影響で、太平洋プレートに大きな力がかかっているため。過去には最初の大地震の2カ月後に発生した例もあり、気象庁は「発生すれば大津波警報を出すようなケースも考えられる」と話している。


 アウターライズ地震は、陸のプレートの下に海側のプレートが沈み込む境界面で起きる東日本大震災のような地震の発生後、境界面より外側の地域で発生する地震を指す。プレート境界面の破壊後、海側のプレートの浅い部分に引き延ばそうとする力が働くため、プレート内部で正断層型の地震が発生する。

 気象庁地震予知情報課によると、明治三陸地震(1896年、M8・2)の37年後に発生した昭和三陸地震(1933年、M8・1)や、06年11月の千島列島沖地震(M7・9)の約2カ月後に発生した地震(M8・2)がこのタイプ。04年のスマトラ沖大地震などでも、規模は小さいが同じメカニズムの地震が発生したという。

 同課によると、東日本大震災発生から約40分後の午後3時25分に発生したM7・5の余震や3月22日に発生したM6・7の余震は、アウターライズ地震の一種と考えられる。アウターライズ地震は陸から離れた場所で起きるため、陸での揺れは小さくなりがちだが、津波を起こしやすいという特徴がある。昭和三陸地震は最大震度5だったが、沿岸には大津波が押し寄せた。

 同課は「M8級の大規模なアウターライズ地震の場合、震度4や5弱でも6~10メートル以上の津波が起きる場合があり、大津波警報を発表する可能性がある。油断せず、警報が発表されたらすぐに避難してほしい」と話している。【飯田和樹】

毎日新聞 2011年4月18日 東京朝刊








日本で長期に強い余震 米地震学会で指摘 (04/17 05:50)
 アメリカ地震学会の年次総会で東日本大震災に関する集中討議が行われ、今後も長期にわたって強い余震が起きる可能性が指摘されました。

 学会では、宮城県沖で発生した巨大地震について報告が行われ、今後の余震についても出席した研究者からさまざまな指摘がなされました。カリフォルニア工科大学の金森博雄名誉教授は、今回のようなプレート境界型地震に誘発され、震源域近くの海底で別の新たな強い地震が発生する可能性があると指摘しています。

 カリフォルニア工科大・金森博雄名誉教授:「今の段階で言えば、(強い余震の)現実的な可能性がある。三陸地震では大きな津波が起きた。もし(海底で大きな余震が)起きればそうなる」

 金森名誉教授が指摘するタイプの地震は、1896年の三陸沖地震から37年後に起きていて、28メートルの津波を引き起こしています。
 また、地震と津波の影響で福島第一原発が深刻な事故を起こしたことから、地震が多いカリフォルニア州ではNRC=米原子力規制委員会の主催で、地元で稼働中のサン・オノフレ原発の安全性について報告会が行われました。電力会社側は地震や津波への備えを示し、安全性に問題はないと訴えましたが、住民からは原発の閉鎖を求める意見が相次ぎました。