東京電力は6日、福島第一原発1~3号機の格納容器内の放射線計測値を正式に発表した。
1号機と3号機では、核燃料が一部露出した3月14日朝には、放射線量が、通常運転時の10万倍に達する毎時167シーベルトまで上昇していた。
このデータを基に、燃料に小さな穴や亀裂が生じた割合を計算すると、1号機では燃料集合体400体の約70%が損傷していると推定された。2号機は同548体の約30%、3号機は同548体の約25%が損傷したとみられる。
放射線計測装置は、事故時の燃料損傷を監視するために常設されている。被災後、計測できなかったが、復旧作業に伴い、14日以降のデータが明らかになった。1、3号機より事故の進行が遅かった2号機は、14日朝は放射線量も通常の毎時0・001シーベルトにとどまっていたが、燃料が露出した15日朝には62・7シーベルトに上昇。
(2011年4月6日13時59分 読売新聞)
3号機は燃料の25%損傷 福島第1、放射線量で推定
東京電力は6日、福島第1原発3号機で原子炉圧力容器内の燃料が推定で25%損傷していると発表した。東電はこれまでに1号機については70%、2号機は30%の燃料が損傷しているとの見方を示している。
東電は3月14~15日に圧力容器を収納する原子炉格納容器の放射線量のデータから1~3号機の燃料の損傷程度を推定した。3号機は同14日、放射線量が毎時167シーベルトにまで上昇。圧力容器内で燃料を覆う被覆管が割れたり溶けたりし、燃料が一部露出、25%損傷したとみている。
6日朝の格納容器内の放射線量は最大で1号機が毎時31・1シーベルト、2号機31・3シーベルト、3号機19・8シーベルト。東電は「かなり高線量なので、格納容器の中での作業はすぐにはできない」としている。
2011/04/06 18:03 【共同通信】