2011年4月3日12時0分
東京電力は3日、福島第一原発で行方不明になっていた社員2人が4号機タービン建屋の地下で遺体で見つかった、と発表した。
亡くなったのは福島第一原発第一運転管理部の小久保和彦さん(24)と寺島祥希(よしき)さん(21)。地震発生時には中央制御室にいたが、被害を確認するため、地下に行って津波に巻き込まれたとみられる。死因は外傷による出血性ショック。
2人は電源や弁の管理を担当しており、地震発生後に地下に下りたという目撃情報があった。地下1階にたまった水の排水作業や水素爆発による退避などが相次いだため捜索は難航したが、3月30日午後に発見された。
遺体は翌日収容され、放射性物質を落としたのちに発電所外で検視され、2日までに最終的に身元が確認された。発見から公表まで時間がかかったことについて、東電は「ご遺族や警察に連絡するなど時間がかかった」としている。
東電の勝俣恒久会長は「地震や津波に襲われながらも、発電所の安全を守ろうとした2人の若い社員を失ったことは痛恨の極み。二度とこのような悲劇を繰り返さないと誓い、事故収束に全身全霊を傾ける」とのコメントを発表した。
不明社員2人の死亡確認 東電、4号機タービン建屋で 福島第1原発
2011/4/3 11:52
東京電力は3日、震災後に福島第1原子力発電所で行方不明になっていた同社社員2人の死亡を確認したと発表した。2人は先月30日、同原発4号機のタービン建屋の地下1階でみつかった。放射性物質の除染後に医師による検視をした結果、死因は出血性ショックで、建屋の様子を確認に行った際、津波にのまれた可能性があるという。
死亡したのは、同発電所第1運転管理部の小久保和彦さん(24)と寺島祥希さん(21)。震災による東電社員の死亡が確認されたのは初めて。
東電によると、2人は定期検査中だった4号機で電源操作や弁の開閉作業をしていた。地震発生時は中央制御室にいた。
遺体が発見された場所は津波の水がたまり、電源も回復していないため暗闇で、東電はボートで捜索を続けていた。