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2011/03/30

「土壌の広域かつ詳細な汚染マップを作成することが必要。これに基づき復興に向けたシナリオをつくっていくことが最も大事だ」

汚染マップの作成が必要=IAEA
2011年3月30日20時6分



 福島第1原発事故による農産物への放射能汚染を受け、日本に派遣された国際原子力機関(IAEA)などの専門家チームが30日、群馬県庁を訪れてJA関係者や県市町村の農政担当者と意見交換を行った。会合後、IAEAの室谷展寛国際支援調整官は記者団に対し「土壌の広域かつ詳細な汚染マップを作成することが必要。これに基づき復興に向けたシナリオをつくっていくことが最も大事だ」と語った。

 また、食品衛生法の暫定規制値を超える野菜の出荷停止について室谷国際支援調整官は「消費者が安心する措置が取られている現状は適切だ」と指摘する一方、規制値の基準については「政治的に判断している。IAEAとしてはコメントを控える」と述べるにとどめた。 


[時事通信社]