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2011/03/25

米軍の支援で福島第一原発に真水注水へ

防衛相 日米で真水注水検討へ
3月25日 13時3分



北澤防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で、深刻な状態が続いている福島第一原子力発電所の冷却作業について、アメリカ軍からの申し出を受けて、アメリカ軍と自衛隊の艦船や機材を使って、真水での注水作業を検討していることを明らかにしました。

福島第一原子力発電所の事故を巡っては、緊急的な措置として、海水を使った冷却作業が行われていますが、このまま海水を使い続けると、将来的に、海水の塩分によって、原子炉内が腐食する可能性があるとされています。

これに関連して、北澤防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で、「いつまでも海水を注水すると塩害が起きるため、アメリカ側から真水に早く変更すべきだという強い要請があった。アメリカ軍の貨物船や自衛隊の補給船、アメリカが購入したポンプシステムで、水を注水することを検討している」と述べ、アメリカ軍からの申し出を受けて、アメリカ軍と自衛隊の艦船や機材を使って、真水での注水作業を検討していることを明らかにしました。







米軍、大量の真水を福島第一原子力発電所へ
2011.03.25 Fri posted at: 15:50 JST
(CNN) 日本の防衛省は25日、米軍の船が真水を積んで福島第一原子力発電所に向かっていると述べた。真水は同発電所の原子炉冷却作業に使用される。

米軍は日本政府からの要請を受けて大量の真水を提供することを承認した。

現在、主に海水による冷却作業が行われているが、塩分が蓄積されて原子炉やその他のシステムに損傷を与える可能性があるため、真水への切り替えが検討されている。




第一原発に真水注水、米軍支援で週明けにも実施
 日米両政府は25日、東日本巨大地震で被災した東京電力福島第一原子力発電所の原子炉内部を継続的に冷却するため、米軍と自衛隊が協力して真水の注水を行う方向で最終調整に入った。

 米軍が大量に貯水できる「はしけ船」に真水を積んで発電所の近くに運び、米軍から提供を受けた大型注水設備で東電と自衛隊が注水する方針だ。北沢防衛相が同日午前の閣議後の記者会見で明らかにした。米側の申し出を受けたもので、週明けにも作業に着手したい考えだ。

 北沢氏によると、緊急的に行っている海水による注水について、米側は塩分で原子炉内部が腐食する可能性があり、不測の事態を招きかねないと懸念しているという。日本政府も発電所近くの「坂下ダム」(福島県大熊町)から真水を採水する方針だが、北沢氏は「ダムだけでは地震の影響で本来の水量を確保できない可能性がある」と述べた。

 はしけ船は、在日米海軍司令部のある神奈川県横須賀市から福島県いわき市の小名浜港まで、海上自衛隊の多用途支援艦でえい航する。注水後も、海自の補給艦で真水を足す計画だ。

(2011年3月25日13時13分 読売新聞)