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2011/03/22

ドイツ製生コン圧送機による4号機の放水が終了

生コン圧送機で4号機に放水 50m超アームで初めて
 東京電力は22日午後、福島第1原発4号機に向けて、長さ50メートル以上のアームを備えた生コン圧送機で約3時間にわたり約120トンを放水した。

 圧送機による放水は初めて。建屋の上部にある使用済み燃料プールをピンポイントで狙う効果的な放水が可能になる。

 今後、三重県や岐阜県の建設会社から提供を受け、既に現地入りした圧送機3台の投入を検討する。24日にも中国から長さ60メートル以上のアームを備えた圧送機が大阪港に到着、現地に搬送される。

 一方、東京消防庁は22日午後、大阪市消防局と連携して3号機に向けて約50分間、放水した。21日に建屋から煙が上がったため、いったん放水を中止していた。

 防衛省によると、圧送機による4号機への放水は午後5時15分ごろから行われ、ポンプでくみ上げた海水を圧送機に送り込み放水した。これに先立ち東電は早朝から建屋近くに鉄板を敷き、トレーラー型の圧送機を据え付けた。

 圧送機を提供した建設会社のオペレーターから指導を受けた東電関係者が、放水の操作をしたとみられる。

 圧送機はドイツ製で、通常は高層ビル建設などでポンプの圧力で生コンクリートを高い場所に運ぶのに使う。生コンの代わりに水を入れ、アームの先端に取り付けたカメラのモニターを見ながら、本体から100~300メートル離れて遠隔操作で放水できる。

2011/03/22 22:26 【共同通信】






独製生コン圧送機による4号機への放水終了
 東京電力は22日午後8時32分、福島第一原子力発電所4号機の使用済み核燃料一時貯蔵プールに向けて、ドイツ製の生コン圧送機を使って行っていた放水を終えた。

 この圧送機は58メートルのアームを生かして遠方からの放水が可能。操作方法の訓練を受けた東電の関係者が作業に当たった。

(2011年3月22日21時33分 読売新聞)






原発冷却へ生コン圧送機 58メートルのアーム遠隔操作
2011年03月22日11:25
 福島第1原発の放水作業に投入される「生コン圧送機」は、生コンクリートの代わりに水を入れ、長さ約58メートルのアームを伸ばせば、高所にある使用済み燃料貯蔵プールをピンポイントで狙い、遠隔操作で放水できる。三重県の建設会社などの3台が既に現地入りし、恵那市の会社の1台も合流する予定で、国内にある同型機を総動員し「継続的な放水の態勢が整う」(北沢俊美防衛相)。

 生コン圧送機は、ドイツのプツマイスター社製で、全長約15メートルのトレーラー型。高層ビル建設などで、ポンプの圧力で生コンを高い場所に運ぶのに使う。かつて事故を起こした旧ソ連のチェルノブイリ原発を封鎖する際にも使われたとされる。

 折り畳み式アームは100~300メートル離れて遠隔操作できる。先端にカメラを取り付ければ、モニターの映像を見ながら、爆発でできた建屋の開口部から内部の貯蔵プール(地上約30メートル)などを狙い、1時間に約100トンを放水できるという。

 圧送機2台を提供した「中央建設」(三重県四日市市)の長谷川員典社長(62)は「放射線が強い建屋から離れ、的確な放水ができる。危機的な状況で何とか力になりたい」とする一方で「オペレーターとして現場に行った社員3人は被ばくを怖がっている。大丈夫だろうか…」と気遣った。

◆恵那市の建設会社からも現地へ

 福島第1原発の放水作業に向け、恵那市岩村町の建設会社丸河商事が所有するドイツ製の生コン圧送機と同社のオペレーターら3人が21日午後、現地に出発した。

 圧送機は高さ52メートルに伸ばしたアームから放水ができる。同社は大手ゼネコンの要請を受ける形で、19日夜に恵那市を出発し、埼玉県川越市で、試運転などを行いながら待機していた。

 同社は「オペレーターが直接、現場で操作することはないと思うが、状況が刻々と変わる中、どんな対応が必要になるか分からない。(派遣された社員は)誰かがやらなければ、という覚悟だろう」とした。