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2011/03/15

福島第一原子力発電所の第3号機付近で最大400ミリシーベルト(40万マイクロシーベルト)と一般人の年間被ばく量1000マイクロシーベルトの400倍と人体に影響ある放射性濃度を検出

福島第一放射線濃度は「身体に影響」…官房長官



 枝野官房長官は15日午前記者会見し、東京電力福島第一原発4号機で発生した火災で、同10時22分に、同原発3号機付近で毎時400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)、隣接の4号機周辺で同100ミリ・シーベルト、2号機と3号機の間で、同30ミリ・シーベルトの極めて高い放射線を観測した、と発表した。

 100ミリ・シーベルトの放射線を浴びると、がんになる人が増加するといわれる。

 枝野官房長官は、3号機付近の放射線レベルについて、「身体に影響を及ぼす可能性があることは間違いない」と述べた。

(2011年3月15日11時27分 読売新聞)




再送:福島第1原発で年間限度の400倍の放射性濃度、4号機で火災=官房長官
2011年 03月 15日 14:47 JST

[東京 15日 ロイター] 枝野幸男官房長官は15日午前に会見し、東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)福島第一原子力発電所の第3号機付近で最大400ミリシーベルト(40万マイクロシーベルト)と一般人の年間被ばく量1000マイクロシーベルトの400倍と人体に影響ある放射性濃度を検出したことを明らかにした。
 このため周辺住民に対し半径20キロから30キロ圏内では窓を開けず屋内退避するよう求めた。

 官房長官によると午前10時22分時点で、第2号機と3号機の間で30ミリシーベルト、3号機付近で400ミリシーベルト、4号機付近で100ミリシーベルトの放射線濃度が検出された。1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルトに相当し、前日からケタ違いに濃度が上昇した。 

 東日本大震災の発生時は休止中だった第1原発4号機で火災が発生しており、4号機が放射性濃度の急上昇の主要因との見方を示した。4号機は炉内に危険性が高い使用済み核燃料があるが、炉内で何らかの形で発生した水素が爆発したと推察されるという。官房長官は、4号機の火災で熱が発生し、結果として放射性物質が漏えいする可能性を否定できないと述べた。 



 <2号機で小規模水素爆発の可能性、容器損傷による放射性物質流出も> 

 また2号機で朝6時過ぎにポンという音が発生し、小規模の水素爆発など何らかの爆発的な事象が起こり、圧力容器の一部分が破損し、若干の放射性物質が気体として流出していることが推察される、と説明した。

 現在、少なくともこの会見直前までは、1、2、3号機とも注水作業により冷却の効果が生じていると思われる、とした。

 官房長官は、一般論として原発から遠ければ遠いほど安全だが、専門家の意見を踏まえ、菅直人首相が20─30キロ圏の住民に対して自宅・建物内にとどまるよう指示したと説明した。

 放射性物質は、遠方にも微量は飛ぶが人体への影響は少ない、と指摘した。  

 (ロイター日本語ニュース 竹本能文; 編集 宮崎亜巳)

*本文第3段落の単位の表記を修正して再送します。








“身体影響 可能性ある数値”
3月15日 11時39分
 枝野官房長官は、午前11時すぎからの記者会見で、「福島第一原子力発電所の敷地の中の設置された放射線を測定する『モニタリングポスト』の値が、午前10時22分現在で、3号機付近で1時間当たり400ミリシーベルト、4号機付近で100ミリシーベルト、2号機と3号機の間で30ミリシーベルトという結果が出ている。 従来の数値と異なり単位が違う。身体に影響を及ぼす可能性のある数値であることは間違いない」と述べました。

さらに枝野長官は、「2号機の格納容器の部分が損傷を受けているという可能性が高いという報告を受けている。 1号機、2号機、3号機ともに、一定の人体への影響を及ぼす放射性物質が出ている」と述べました。

 検出された400ミリシーベルトとは、40万マイクロシーベルトに当たります。人が浴びる放射線で、健康への影響がほとんどないとされているのは、100ミリシーベルト=10万マイクロシーベルトとされますが、400ミリシーベルト=40万マイクロシーベルトは、その4倍に当たります。また、400ミリシーベルトは、血液の中の白血球が減るなど体への影響が出るレベルだとされています。