25日都内のホテルに支援者50人を集めて政治団体の設立パーティーを開いた東国原英夫(53)。てっきり、都知事選への出馬を表明するのかと思ったら「1カ月ぐらいあれば議論は尽くされると思う。3月10日ごろがタイムリミットだ」と結論を先送りした。
石原慎太郎が出馬するかどうか見極めてから、都知事選に打って出るか、国政に転じるか決めるつもりらしい。いずれにしろ億単位のカネがかかるのは間違いないが、超カネ持ちのスポンサーがいることが分かった。
「東国原は昨年末、国会近くの高級マンション『パレロワイヤル』に事務所を構えた。どこにそんな軍資金がうなっていたのかと話題になったが、どうやらスポンサーからタダで借りているようです」(政界事情通)
東国原に高級マンションを無料で提供しているのは、製造小売業「エクセルヒューマン」の創業者、深江今朝夫氏(66)だ。
深江氏は宮崎県出身。中学卒業後、17歳の時、大阪へ行き、20歳でエクセルヒューマンを設立。高額納税者の常連で、04年には納税額9億9700万円で全国7位にランキングされている。長男の深江夏樹氏も、納税額5億1300万円で大阪府内で2位だった。ホームページによれば、エクセルヒューマンは寝装寝具、食品、健康、医療器具を扱い、売り上げは222億円(08年6月)。
東国原事務所はこう言う。
「深江さんから無料で事務所を提供してもらっているのは事実です。政治資金規正法の寄付として処理しています。宮崎県知事時代にエクセルヒューマンの会員誌で対談したのが、知り合ったきっかけです。エクセルヒューマンの商法がネット上で騒がれていることは知っています。でも、調べた結果、問題ないと判断した。ねたみで書かれているのでしょう」
エクセルヒューマンは、「同じ宮崎県出身ということで支援しています」とのことだった。
強力なスポンサーを見つけ、カネの心配はないようだが、有権者がどう判断するかは別だ。
(日刊ゲンダイ2011年2月26日掲載)
[ 2011年3月1日10時00分 ]
2011/03/01
東国原事務所、「エクセルヒューマンの商法がネット上で騒がれていることは知っています。でも、調べた結果、問題ないと判断した。ねたみで書かれているのでしょう」
都内知事選出馬か高級マンション無料で提供する 東国原スポンサーの正体 (ゲンダイネット)