経済産業省原子力安全・保安院によると、東京電力福島第1原発3号機の建屋で14日午前11時1分、爆発が起きた。保安院は水素爆発と確認した。(2011/03/14-11:28)
福島第一原発3号機 水素爆発 3月14日 11時26分
経済産業省原子力安全・保安院によりますと、午前11時1分、東京電力福島第一原子力発電所の3号機で水素爆発が起きたということです。保安院では、住民に対して屋外にいる場合は、建物の中に入るよう呼びかけています。
こうした爆発は、12日に福島第一原発1号機で起きており、原子炉建屋の上部にたまった水素が爆発し、建屋の上部が吹き飛びました。3号機でも原子炉の水位が下がり、燃料棒が露出したため、水蒸気と反応して水素が大量に発生したことが分かっており、水素爆発が心配されていました。原子力安全・保安院は「原子炉建屋の上部が爆発したとしても、原子炉を覆う格納容器には影響はない」としています。
半径20キロ 屋内待避を指示 3月14日 11時39分
原子力安全・保安院によりますと、半径20キロ以内には、およそ600人が残っているということで、保安院は、これらの人に対し、屋内退避を指示しました。
アメダス風向風速(気象庁発表) via kwout
第一原発周辺 南寄りの弱い風3月14日 11時57分
気象庁によりますと、東京電力の福島第一原子力発電所周辺の風向きは午前11時現在、南寄りの弱い風が吹いているとみられます。
気象庁によりますと、福島第一原子力発電所の周辺にある観測点では、地震のあと観測データが入らず、風向きや風の強さなどが観測できない状態が続いていますが、福島第一原発から南におよそ50キロ離れた福島県いわき市の小名浜では午前11時半現在、3メートルの南風が吹き、北におよそ50キロ離れた仙台市では、7メートルの西風が吹いています。こうした気象条件などから、原子力発電所の周辺では午前11時半現在、弱い南寄りの風が吹いているとみられ、このあとも南寄りの2メートルから3メートル前後の風が吹くと予想されています。