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2011/03/20

独プツマイスター社製生コン圧送機で放水へ

アーム50m超、生コン圧送機で放水検討…東電 
 使用済み燃料一時貯蔵プールなどへの放水で、東京電力が投入を検討している長さ50メートル超のアームを持つドイツ社製の生コン圧送機は、高層ビルの建設現場などで主にコンクリートを流し込むために使われる。



 同様の圧送機を持つ三重県内の建設会社によると、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の際に使われ、放射線量の低い場所からリモコンで遠隔操作することも可能だという。

 東電によると、圧送機は19日に横浜港を陸路で出発。福島第一原発周辺に到着後、東電の関係者が操作方法の訓練を受けたうえで、放水作業を目指すという。

 一方、19日午後に東京消防庁が挑んだ放水では、屈折放水塔車のバッテリーが切れ、準備作業が一時中断したこともあった。その後、送水車で水を海からくみ上げ、約800メートルのホースを連結して内陸側に供給する遠距離大量放水システム「スーパーポンパー」の水圧で、放水が可能なことが確認され、午後2時5分にスタートできた。

(2011年3月20日10時55分 読売新聞)








福島第1原発:生コン圧送機活用、企業が政府に申し出

 政府は19日、東京電力福島第1原発の使用済み核燃料プールを冷却するため、高さ58メートルから放水できる生コン圧送機を活用することを決めた。圧送機は同日、横浜市の倉庫から現地へ出発した。公明党が18日、圧送機を所有するドイツのプッツマイスター社から「放水に使える」との連絡を受け、首相官邸に報告。政府は19日に使用を決めた。

 また、三重県四日市市の建設会社「中央建設」も、自社で所有するプ社製の生コン圧送機の使用を政府に申し出た。岐阜県恵那市岩村町の建設会社「丸河商事」も19日夜、大手ゼネコン・大林組の要請で、高さ52メートルから生コンを送り込める自社所有の圧送機を送り出した。【井上章、加藤新市、山盛均】

毎日新聞 2011年3月19日 21時34分(最終更新 3月19日 23時43分)