小沢氏を復興担当相で入閣させ救国内閣を組織するような大胆な手を打つべきなのに今は政局は封印せざるを得ない
活動控える小沢氏「復興担当相で入閣させ救国内閣を」の声も
東日本大震災で出身地の岩手県が深刻な被害を受けたにもかかわらず、民主党の小沢一郎元代表(衆院岩手4区)が被災地支援も含め表立った活動を控えている。菅直人首相の震災対応に批判が集まる中、目立った動きをすれば「菅降ろし」に結び付いた政局的な行動と受け止められかねないとの懸念もあるようだ。
小沢氏が公的に動いたのは地震発生から約1週間後の17日夕。自らのホームページで「戦後の荒廃期に匹敵するほどの危機的状況だ。勇気と英知を結集してこの危機を乗り切らなければならない」と表明した。
首相が19日に、民主党代表経験者を官邸に招いた際にも出席し「日々ご苦労されている。災害復旧に全力を挙げてほしい」と労をねぎらった。
関係者によると、小沢氏は11日の震災発生後、いったんは「すぐ地元に入りたい」と希望したが、救援活動の支障になりかねないと判断。やむなく都内の自宅にとどまり、旧知の達増拓也岩手県知事らと連絡を取り合って情報収集や助言を与えているという。
民主党内の小沢氏支持派では「菅政権は機能していない。東北地方に知己がいる小沢氏を復興担当相で入閣させ救国内閣を組織するような大胆な手を打つべきなのに」と不満がくすぶるが、同時に「今は政局は封印せざるを得ない」というのも共通認識だ。
[ 2011年3月20日 17:27 ]