枝野幸男官房長官は20日午後の記者会見で、東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発について「客観的状況として再び稼働できる状況にあるのかないのかは、はっきりしている」と述べ、事故が収束しても再稼働は不可能で、廃炉にせざるを得ないとの認識を示した。一方で、「今は(廃炉の)手順を踏むよりも、今の事態を収束させることに全力を挙げている」と強調した。
同原発をめぐっては、東電の小森明生常務が、廃炉は「当然、議論になる」と語っているほか、福島県郡山市の原正夫市長も海江田万里経済産業相に電話で廃炉を前提にした対応を要請。海江田氏は「しっかりと受け止めて対処していきたい」と応じている。(2011/03/20-19:12)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011032000151