福島第一原子力の動き (電気新聞まとめ、29~30日)2011/03/30
29日
▽午前8時頃=1号機建屋外の坑道(トレンチ)で確認された水への予防措置として、土嚢の設置などの対策を実施
▽午前11時50分=4号機中央制御室の照明点灯
▽午後0時03分=協力企業の作業員3人、3号機の建屋外で、残留熱除去系の仮設排水ポンプを作る配管作業をしていたところ、配管に溜まった海水をかぶる。身体への放射性物質の付着がないことを確認
▽午後2時17分=3号機の使用済み燃料貯蔵プールに対し、コンクリートポンプ車による淡水の放水開始(同6時18分終了。約100トンを放水)
▽午後4時30分=2号機で使用済燃料貯蔵プールへの注入について、消防ポンプから仮設電動ポンプに切り替え、冷却系による淡水注入を開始(同6時25分終了)「本来の姿に戻った。スムーズに入るようになっている」(原子力安全・保安院)
▽午後4時45分=2号機の滞留水を復水器に移送するため、復水貯蔵タンクから圧力抑制室のサージタンクへの移送を開始
30日
▽午前9時50分頃=枝野幸男官房長官が会見。1~3号機の汚染水処理について「あらゆる可能性、選択肢を専門家含めて検討している。実現可能性や効果を含め、ある段階で政治的な判断を求められると思っている」と発言。現段階の事故収束の見通しは「なるべく早く申し上げたいが、責任をもってこの時期に収束するといえる段階にない」
▽午前10時50分頃=保安院会見。東電が行った海水核種分析で、29日午後1時55分に南放水口で採取した海水中から法令で定める濃度の3355倍のヨウ素131を検出したと発表。海水で検出された放射性物質の濃度としてはこれまでの最高値。「モニタリングを把握しながら、原因を突き止め、これ以上高くならないよう食い止めることが重要」