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2011/03/22

仏ASN、「現在は原発事故後の最初の局面にすぎない。日本は今後何十年も今回の事故の影響に対処せざるを得ない」

福島第一原発の最大周囲100キロ汚染も、長期的な問題に-仏ASN局
 3月21日(ブルームバーグ):福島第一原子力発電所から放出された放射性物質は、今後何年にもわたって問題になる見通しだとフランス原子力安全局(ASN)が警告を発している。

 ASNのラコスト局長は21日のパリでの記者会見で、「現在は原発事故後の最初の局面にすぎない。日本は今後何十年も今回の事故の影響に対処せざるを得ない」と発言。放射能汚染は深刻であり、原発の周囲最大100キロの地点まで広がる恐れがあると述べた。


更新日時: 2011/03/22 12:39 JST




汚染は数十年続く 避難範囲広がる恐れも指摘 仏原子力当局
2011.3.22 00:25
 フランスの公的機関、原子力安全局(ASN)のラコスト局長は21日の記者会見で、福島第1原発の事故で放出された放射性物質による汚染は、今後数十年続く可能性があると表明した。また汚染が避難指示区域である原発から20キロの範囲を超えて広がる恐れも指摘した。

 同局長は「放射性物質の放出は既に深刻であり、なお続いている。日本にとり(汚染との闘いは)何十年も続くことになるだろう」と指摘した。

 特に土壌への残留放射性物質の問題が深刻だとした上で「日本政府はまだ放射性物質の汚染地域の地図を示していないが、原発から20キロの範囲を超えて広がることもあり得ないことではない」と述べた。

 また別の担当者は「気象条件を考慮に入れると、汚染地域が原発から100キロ圏に広がることもあり得る」と述べた。(共同)