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2011/03/26

死者・行方不明者 2万7000人超  遺体の身元確認進まず 

死者・不明 2万7000人超
3月26日 22時12分


 警察庁によりますと、今回の大震災で、これまでに死亡が確認された人は1万489人で、警察に届け出があった行方不明者を合わせると2万7000人を超えています。

警察庁によりますと、東北関東大震災で死亡が確認された人は、東北地方では、▽宮城県で6333人、▽岩手県で3152人、▽福島県で946人、▽青森県で3人、▽山形県で1人となっています。また、関東地方では、▽茨城県で20人、▽千葉県で17人、▽東京で7人、▽栃木県と神奈川県でそれぞれ4人、▽群馬県で1人となっていて、▽北海道でも1人の死亡が確認されています。

これまでに死亡が確認された人は合わせて1万489人に上り、このうちおよそ7270人については身元の確認が終わり、6860人は家族などに遺体が引き渡されたということです。

また、警察に家族などから届け出があった行方不明者は1万6621人に上り、死亡した人と合わせると2万7000人を超えています。今回の大震災では、津波に家族全員が巻き込まれて警察などへの届け出が行われていないケースも多いとみられることなどから、犠牲者の人数は今後、大幅に増えるおそれが強くなっています。

 





【地震】遺体の身元確認進まず 宮城・気仙沼(03/26 17:43)

 東日本大震災によって死亡した人は1万人を超え、さらに行方不明者は1万7000人に上っています。しかし、家族からの届け出がないためにここに含まれない人も多くいるものとみられています。

 (松本龍アナウンサー報告)
 (Q.遺体の身元確認など厳しい現状があるようだが)
 震災から2週間がたち、宮城県気仙沼市では、道路のがれきなどが少しずつ取り除かれ、支援物資が被災者の方のもとに少しずつ届くようになってきました。気仙沼市でも500人以上の方が亡くなり、1400人以上の方の身元が分かっていません。そして、亡くなった方の数は日ごとに増しているのが現状です。また、今回の津波の被害で、亡くなった方の身元の確認・照合がなかなか進まないという問題が出てきました。遺体の損傷が激しかったり、家族全員が被害に遭っていたりとさまざまなケースが考えられます。身元が分かった場合でも、一度にたくさんの人が被害に遭ったため火葬が間に合わず、土葬が進められているという問題も出てきました。気仙沼市では25日から土葬が始まり、県内では気仙沼市を含め、7つの市や町で土葬が始まっています。


 (Q.避難所生活が長くなっているが、今後の見通しはどうか)
 壊滅的な被害を受けた南三陸町では、26日に町長自らが避難所を回り、集団避難に関する理解を求めました。これは仮設住宅ができるまでの間、町民3400人を集団で避難させるというものです。そして、避難所ごとに28日までに意向をまとめることになっていて、住民の方々は決断を迫られています。