2011年3月15日 01時30分
【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は14日、同機関の会合で、東日本大震災で起きた日本の原発事故に関連し、日本から技術支援など専門チームの派遣要請があったことを表明した。
天野氏は、これまで日本政府から要請があれば、IAEAが「技術的な支援をする用意がある」としていた。
IAEAはこの日の会合で具体的な派遣計画を詰め、会合後の記者会見で、天野氏が派遣内容を発表するとみられる。
天野氏は12日のビデオ声明で、日本政府の事故対応に一定の評価をしながらも「福島第1原発については引き続き懸念が存在する」と指摘。早期の安全確保に期待を表明している。
また14日、IAEAが15日から毎日、加盟国や報道機関に日本の原発事故の状況を説明することを明らかにした。
これとは別にIAEAは14日、福島第1原発3号機の原子炉建屋の水素爆発について、日本政府から報告があったと発表した。