ページ

2011/02/24

東国原氏、パレロワイヤル永田町に事務所を構え都知事選出馬へ=橋下徹大阪府知事らと連携し、国から地方への大幅な権限や税財源の移譲を進め、行財政システムの抜本改革を目指す

東国原氏が都知事選出馬へ=橋下大阪知事らと連携視野




 東国原英夫前宮崎県知事(53)は24日、4月10日投開票の東京都知事選に無所属で出馬する意向を固めた。複数の関係者に伝えており、近く正式に表明する。橋下徹大阪府知事らと連携し、国から地方への大幅な権限や税財源の移譲を進め、行財政システムの抜本改革を目指す考えだ。東国原氏はこれまで、都政の重要課題として新銀行東京の経営再建や築地市場(中央区)の移転問題などを挙げている。

 都知事選では、現在3期目で現職の石原慎太郎知事(78)が去就を明らかにしていない。既に共産党の小池晃前参院議員(50)と外食チェーン「ワタミ」の渡辺美樹前会長(51)が無所属での出馬を表明。民主党も独自候補擁立を目指している。

 東国原氏は、1月の知事退任時に「地方分権の国家体制にするため、ステージを替えて汗を流したい」と表明。その後、都内に後援会事務所を開設し、都知事選と次期衆院選の両にらみで出馬を検討してきた。衆院解散の時期が見極められないこともあり、最終的に都知事選を選択したとみられる。 

 タレント出身の東国原氏は2007年1月、官製談合汚職事件による前知事の辞職に伴い行われた宮崎県知事選で初当選。知名度を生かし、マンゴーなど県産品のPRで実績を上げたほか、県内で発生した鳥インフルエンザや口蹄(こうてい)疫の対策に当たった。しかし、昨年9月に「県知事としての限界を感じた。国のシステムを変えなければいけない」として、1期限りでの退任を表明した。
(2011/02/24-22:27)

 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011022401016&j1





悩める東国原…天下獲りへギリギリ“両にらみ”のワケ
2011.02.24
 東国原英夫・前宮崎県知事(53)の動きが慌しい。一部に「25日にも東京都知事選(4月10日投開票)出馬で正式表明する」との報道がある一方、衆院選出馬の憶測も流れる。21日には、民主党の小沢一郎元代表(68)に近い原口一博元総務相(51)と会談し、原口氏が来月に立ち上げる政治団体「日本維新の会」との連携をブチあげた。石原慎太郎都知事(78)の不出馬情報が流れる中、希代の劇場型政治家は、どんな勝負を仕掛けるのか。

 「私は労を惜しまない。微力だが汗を流させていただく」

 東国原氏は、永田町政局のキーマンに躍り出た原口氏との会談でこう語った。都知事選をあきらめ、菅直人首相の「ぶち切れ解散」を見すえて衆院選への出馬に舵を切ったとも受け取られた。

 だが、東国原氏周辺は「両にらみだと思う。彼は事あるたびに『あらゆる可能性を否定しない』と語り、都政の課題も勉強している。決断はギリギリまで先延ばすだろう」と語る。

 関係者の話などを総合すると、東国原氏のプランAは《都知事選に出馬して当選。その後、都知事を何期かやって国政に転進》。プランBは《万が一、都知事選で負けても、かなりの集票で2位ならば、一息入れて衆院選出馬して国政へ》だったとみられる。

 こうした方針で準備を進めてきたが、鳩山由紀夫前首相の「米海兵隊抑止力は方便」失言で社民党が激怒。さらに、小沢氏に近い比例単独議員16人が会派離脱を表明し、3月末の2011年度予算関連法案の成立は絶望的に。

 永田町は、にわかに「4月解散総選挙」という暴風雨が吹き荒れそうな気配が漂ってきた。

 名古屋市の河村たかし市長に近い人物は「東国原氏は、都知事選と総選挙の時期がズレると思っていた。この急激な動きは予想外。どちらを選ぶかでハムレットの心境ではないか」という。

 いずれに転んでも、東国原氏の方向性はハッキリしている。ひんぱんに会合を重ねている大阪府の橋下徹知事の地域政党「大阪維新の会」や、河村氏の地域政党「減税日本」などと連携を取っての天下獲りだ。

 自民党ベテラン議員は、東国原氏の今後をこう読む。

 「都知事選と衆院選がダブル選挙となれば、宮崎1区から衆院選に出馬するだろう。例えば、地域政党『宮崎維新の会』を立ち上げて、原口、橋下、河村各氏と連携していく。視野の先には、民主党と自民党を巻き込んでの政界再編も入っているはずだ」

 最近、東国原氏は、永田町の議員会館近くのパレロワイヤル永田町に事務所を構えた。ここはかつて、「政界のドン」こと自民党の金丸信元副総裁が拠点にしていたことで知られ、天下獲りの“居城”としては申し分ない。東国原氏の動き次第で、「永田町・春の陣」はさらに激しくなりそうだ。







東国原氏が永田町の名門マンションに事務所 狙いは都知事か国政か2011.1.28 01:00
 前宮崎県知事の東国原英夫氏(53)が、東京・永田町の賃貸マンション「パレロワイヤル永田町」に事務所を構えたことが27日、わかった。かつてキングメーカーとして権勢を振るった金丸信元自民党副総裁や渡辺美智雄元副総理が根城にしたことで知られる「政界の殿堂」。東国原氏の狙いは4月の東京都知事選なのか。それとも次期衆院選なのか-。

 東国原氏は20日に宮崎県知事を退任し、講演活動などで全国を奔走している。都知事選出馬には「白紙だ。あらゆる可能性を排除しない」と言っているが、前回の宮崎県知事選のマニフェスト策定に関わったスタッフらとともに都政の課題を洗い出す作業を水面下で進めるなど意欲的な動きを続けている。

 そんな東国原氏が、当面の政治活動の拠点として「パレロワイヤル永田町」に事務所を構えたのは昨年暮れ。昭和51年に竣工(しゅんこう)され、かつては金丸、渡辺両氏のほか亀井静香国民新党代表らも事務所を構え、数々の政局ドラマを生んできた。現在も民主党の山岡賢次副代表らが事務所を置き、昨年夏までは小沢一郎元代表を支持する議員グループ「一新会」も定例会合を開いていた。

 都知事の「椅子」がある都庁は事務所から約6キロ離れた西新宿にありかなり不便だ。にもかかわらず国会議事堂を見渡せる「いわく付き」のマンションを事務所に選んだことにより、「東国原氏の本命はやはり国政ではないか」との声も出ている。