【カイロ=田尾茂樹】シリアからの情報によると、22日に1979年のイラン革命後では初めて、スエズ運河を通過したイラン軍艦船2隻が24日午後(日本時間同日夜)、シリア北部のラタキア港に到着した。
2隻はフリゲート艦と補給艦とされ、イラン側は「航海演習」と説明していた。
これまでイランは、2006年にイスラエルと交戦したレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへの支援物資を、シリアなどを経由して陸路で輸送してきたとされる。今後は、スエズ運河を通過する地中海ルートが確保されることで、ヒズボラに対する支援もさらに拡大する可能性があり、イスラエルとの緊張が高まるのは必至とみられている。
(2011年2月25日00時34分 読売新聞)