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2011/02/10

【岡本ホテル事件】 合同捜査本部は大東容疑者が当初から事業の破綻を見越し短期間に組織的に預託金をだまし取ろうとしていたとみている

岡本ホテル:「5年でつぶす」大東容疑者、募集直後周囲に
2011年2月10日 2時33分 更新:2月10日 2時40分



 岡本ホテルグループが運営する会員制リゾートクラブ「岡本倶楽部(くらぶ)」を巡る組織的詐欺事件で、逮捕された元オーナー、大東(おおひがし)正博容疑者(59)が会員権商法を始めた直後、「5年でつぶす」などと周囲に話していたことが関係者への取材で分かった。警視庁などの合同捜査本部は、大東容疑者が当初から事業の破綻を見越し、短期間に組織的に預託金をだまし取ろうとしていたとみている。

 岡本倶楽部は「無料で温泉ホテルを利用でき、5年後には預託金を全額返金する」とうたい、05年4月から会員を募集した。

 関係者によると、大東容疑者は06年春ごろ、グループ幹部の山脇一晃容疑者(56)に「岡本倶楽部は何年も持たない。5年でつぶすつもりだ」などと話したという。山脇容疑者は「それまでに集めた金で別の商売を始めればいい」と応じていたという。

 捜査関係者によると、岡本倶楽部は大東容疑者の発案。経営権を握った静岡県熱海市の老舗「岡本ホテル」でコンパニオンによる接待付きの宴会サービスを始めて客を集めたが、風営法違反容疑で静岡県警に摘発されるなどしたため、会員権商法に切り替えたという。5年後に元本を全額返還するとの勧誘方法や宿泊ポイント制度も大東容疑者のアイデアだった。

 会員を集める際には、大東容疑者らが勧誘マニュアルを作成し、役割を分担した。人を雇って無作為に電話をかけ、「老舗ホテルの会員制クラブです」「熱海で一番の稼働率を誇っています」などと営業。住所を聞き出すと、無料宿泊体験に誘うパンフレットを送ったり、営業担当者を赴かせるなどしていた。

 山脇容疑者は逮捕前、取材に「無料宿泊体験者のチェックアウト時に勧誘すると、すぐに(会員の)申込書にサインしてくれた」と話していた。







出資金、別の幹部らにも35億円 返還意図なく流用
 会員制温泉リゾートクラブへの預託金名目での組織的詐欺事件で、岡本ホテルグループが会員から集めた出資金二百数十億円のうち、グループの実質的オーナー大東正博容疑者(59)以外の幹部や関連会社にも「貸付金」として計約35億円が流れていたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。会員に返還されたのは40億円程度にとどまるという。

 警視庁などの合同捜査本部は、これとは別に少なくとも約70億円が名目上、グループの運営費などの経費に充てられていたことも確認。大東容疑者らが当初から預託金を返還する意図がないまま、金を流用したとみて全容解明を進める。

 捜査関係者によると、リゾートクラブ「岡本倶楽部」が会員を集めていた2005年4月から10年5月、約10億円が運営会社「オー・エム・シー」元社長松永博宣容疑者(37)への貸付金として処理されていた。さらに、グループ内の複数の関連会社にも総額約25億円が貸し付けられていた。

 一方、グループ従業員の「給与」や営業員への「コミッション(報奨金)」、「広告・イベント費」などの名目でそれぞれ約20億円を支出、系列ホテルや岡本倶楽部楽部の「運営費」に約10億円が充てられていた。

2011/02/09 17:07 【共同通信】





幹部らに20億円の小遣い 岡本倶楽部詐欺
< 2011年2月9日 12:41 >
 静岡・熱海市の老舗旅館「岡本ホテル」を舞台にした詐欺事件で、元オーナーが、約20億円を幹部らの働きに応じて小遣いとして配っていたことがわかった。

 9日に送検された岡本ホテルを中心とした会員制リゾートクラブ「岡本倶楽部」の元オーナー・大東正博容疑者(59)、岡本倶楽部の運営会社の元代表取締役・山脇一晃容疑者(56)らは、会員から約3億円をだまし取った疑いが持たれている。その後の警視庁への取材で、大東容疑者が、約20億円を勧誘に成功した貢献度などに応じて幹部らに小遣いとして配っていたことが新たにわかった。

 一方、元従業員は、勧誘では主に高齢者を狙うよう指示されていたと語った。

 警視庁は、だまし取った金の流れを調べている。