民主党の鳩山由紀夫前首相は2日午後、都内の日本外国特派員協会で講演し、民主党の政策を厳しく批判しながら入閣した与謝野馨経済財政担当相について「ある日突然、自分が批判していた政党に協力するというのは、政治家としては全く理解できない」と述べ、厳しく批判した。
鳩山氏は政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党の小沢一郎元代表について「裁判で無実を勝ち取ることを期待したい」と強調。その上で「将来日本の展望を開いていく強力なパワーとして、もう一度力を発揮するときが十分あり得る」と語った。
菅直人首相が交渉参加に意欲を示す環太平洋連携協定(TPP)に関しては「かつての小泉・竹中路線というか、アジアよりも米国を重視する政策にまた舞い戻った。背後に官僚の力があるのかなと感じている」と指摘し、慎重な考えを示した。
(2011/02/02-17:14)
鳩山前首相、小沢元代表「もう一度力を発揮することあり得る」
2011/2/2 13:22
鳩山由紀夫前首相は2日午後、日本外国特派員協会で講演し、強制起訴された小沢一郎元民主党代表に関し「裁判で戦い、無実になることを期待する」と語った。そのうえで「(日本は)国難の状況であり、力強いリーダーシップが求められている。小沢氏が裁判で無実を勝ち取ることによって、将来の日本の展望を開く強力なパワーとして、もう一度力を発揮することはあり得ると期待している」との見解を示した。〔日経QUICKニュース〕
鳩山前首相が菅外交に注文 米国よりアジア重視を
民主党の鳩山由紀夫前首相は2日昼、日本外国特派員協会で講演し、菅直人首相が日米基軸の外交方針を打ち出していることについて「日米関係は重要だが、日本が飛躍できるかどうかはアジア各国との付き合い方に掛かっている。菅首相にはぜひ理解してほしい」と注文を付けた。
小沢一郎元代表をめぐる党内対立について「さまざまなあつれきが報道されている。挙党一致態勢を再構築すべきだ」と指摘。自民党の谷垣禎一総裁が再三、衆院解散を要求していることには「リーダーが理念を示さず、政権交代だけを主張するのは国民への愚弄だ」と批判した。講演は英語で行った。[ 2011年2月2日 13:21 ]
鳩山氏がまた注目発言 小沢氏ヨイショ、与謝野氏バッサリ2011.2.2 23:06
民主党の鳩山由紀夫前首相は2日、都内の日本外国特派員協会で講演し、強制起訴された民主党の小沢一郎元代表を、「裁判で無実を勝ち取り、将来の日本の展望を開くため強力なパワーを発揮することを期待している」と持ち上げた。
その上で、「中国との信頼関係がある小沢氏のような人材を積極的に使い、日中関係を正常に戻すことが大事だ」と強調した。
一方で、与謝野馨経済財政担当相については、「民主党を倒すため、たちあがれ日本を作り、ある日突然、あしざまに批判してきた民主党に協力するのは、政治家としてまったく理解できない」とバッサリ。
与謝野氏は自民党時代の昨年2月、実母から巨額の資金提供を受けた鳩山氏を「平成の脱税王」と批判しており、鳩山氏は「事実ではない情報をもとに批判を受け、彼に対して激したときがあった」と不快感も示した。