2011/2/22 20:06
民主党は22日の常任幹事会で、強制起訴された小沢一郎元代表を判決が確定するまで「党員資格停止」とする処分を決定した。元代表は今後、党大会や両院議員総会への出席、党代表選への参加が制限される。元代表側は党倫理規則に基づき不服申し立て手続きに入る。党内の元代表支持派は反発を強めており、党内の亀裂は一段と深まりそうだ。
常任幹事会には菅直人首相も出席した。首相は終了後、記者団に「丁寧な手続きを経て、党のけじめとして決めた」と語った。常任幹事会では元代表を支持する出席者から処分への反対論や軽減を求める声も出た。最終的には退席した1人を除いて処分案を了承した。
元代表は判決確定まで小選挙区支部長の資格を失い、党からの政治資金も受け取れなくなる。影響力の低下は避けられない。処分の期間中に衆院選がある場合、公認するかどうかはその時点で執行部が判断する。元代表側は不服申し立てを検討しているが、処分が覆る可能性は低い。
常任幹事会に先立ち、党倫理委員会は22日午前に元代表の弁明を聴取した。元代表は強制起訴について「通常の起訴と同視することはできない」などと処分方針に反論したが、倫理委は処分案を「妥当」とする意見書をまとめ、常任幹事会に答申した。