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2011/02/16

もんじゅ:装置落下事故、復旧費用は約17億5千万円

もんじゅ装置落下、復旧に17億円
2011年2月16日



 高速増殖原型炉「もんじゅ」の原子炉容器内に装置が落下したトラブルで、日本原子力研究開発機構は、復旧費用に少なくとも計約17億5千万円を要することを15日までに明らかにした。落下の原因とされる筒型ウインチを製造した東芝と再び契約した。

 同機構は、落下した装置の状態を観察する3億7千万円の作業を同社と随意契約したほか、計9億4千万円に達する装置本体の引き抜きと復旧作業も随意契約で発注した。4億4千万円かかる新しい炉内中継装置の製作は一般競争入札にしようとしたが、同社しか応札しなかった。トラブルの原因とみられる装置を作った同社だが、機構の幹部は「技術力がある」と評価している。(高橋孝二)





もんじゅ復旧に13億8千万円 装置落下事故
 高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で昨年8月、燃料交換用装置が原子炉容器内に落ちた事故で、日本原子力研究開発機構は14日、復旧に向けた装置の回収と新調に総額約13億8千万円を支出すると発表した。

 原子力機構によると、変形して使えなくなった装置を新造するのに約4億4千万円、装置回収に使う器具の製造などに約9億4千万円が必要で、いずれも東芝と契約を結んだ。

 事故は、重さ3・3トンの装置を容器内で高さ2メートルまでつり上げた際に落下。装置が容器上ぶたの一部につり下がったままになっており、機構は今秋までに復旧工事の完了を目指している。

2011/02/14 19:32 【共同通信】





もんじゅ:原子炉容器内に装置落下 撤去に9億円
 高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で昨年8月、燃料交換に使う炉内中継装置(3.3トン)を原子炉容器内に誤って落としたトラブルで、装置の撤去費用が9億3700万円に上ることが5日分かった。

 日本原子力研究開発機構によると、装置を原子炉容器の上ぶたの一部ごと取り外すため、新たな設備を製作したり仮設したりするほか、引き抜き前の試験なども必要という。しかし、落下の衝撃で破損した中継装置の再製作費や人件費は含まれていないため、復旧総額はさらに膨らむ見通し。

 原子力機構は1月28日、メーカーの東芝と随意契約した。【酒造唯】

毎日新聞 2011年2月5日 13時32分(最終更新 2月5日 13時36分)