私的整理の手法である「事業再生ADR」手続きに入ったバイオ関連企業の林原(岡山市)などグループ4社が、2月にも第1回債権者集会を開催する方向で調整していることが26日、分かった。主力行の中国銀行などと協議を進め、事業再生計画案の策定を目指す。
中国銀は同日「岡山県における高い貢献度に鑑み、主力行として相応の支援、協力を行う方針」と支援の方針を表明。住友信託銀行は、林原に対し280億円を貸し付けていると公表するとともに「事業再生計画の合理性などを慎重に検討する」とコメントした。自行の業績予想への影響はないとした。中国銀は融資額を公表していない。、
関係者によると、林原の債権者にはメガバンクや地方銀行などが多数含まれ、負債総額は少なくとも1千億円以上に膨らむ見通し。
非上場の林原がこれまで詳細な財務状態を開示してこなかった経緯から、債権者集会では説明を求める厳しい声が上がるのは必至。経営責任も問われそうだ。
2011/01/26 12:55 【共同通信】
中国銀行、林原巡り事業再生ADRによる解決を希望
2011/1/26 12:43
私的整理手法のひとつである事業再生ADR(裁判外紛争解決)手続きを申請したバイオ企業の林原(岡山市)は26日、過去の不正経理の疑いについて「専門家も交えて調査を行っている」とのコメントを発表した。
メーンバンクの中国銀行は同日、「同社の事業再生ADR手続きによる解決を希望している」とのコメントを発表した。現在、林原と対応を協議しており、「主力行として相応の支援と協力をする方針」としている。一方、有力な取引銀行の一角にある住友信託銀行は同日、「事業再生計画の合理性などを慎重に検討した上で、対応を検討する」と発表した。
中国銀行(8382)は大幅反落 筆頭株主の林原が事業再生ADR申請、今後の支援負担の重さを警戒視
バイオ企業の林原(岡山市)が25日、事業再生ADR(裁判外紛争解決)手続きを申請したことを明らかにしたことがマイナス材料に。大幅反落している。
借入金総額は約1,400億円で、同行など約30の取引金融機関に支払い期限延長など金融支援を求めると伝わっているが、林原が同行の筆頭株主となっているため、今後の支援負担が警戒されている。
中国銀行(8382)の株価は13時49分現在、50円安の992円。
[NSJショートライブ 2011年1月26日 13時49分 更新]
01/26-11:54--林原が私的整理申請 負債総額1400億円 どうなる?岡山駅前再開発
林原(岡山市北区下石井1丁目、林原健社長)が、厳しい経営状況に陥っていることが分かった。25日までに私的整理の一種である「事業再生ADR」の手続きを行うため、第三者機関の事業再生実務家協会(東京都千代田区)に申請し、受理された。岡山の優良企業とみられていただけに、関係者にショックが広がっており、JR岡山駅前地区にある約4万5平方メートル(本社敷地含む)の駐車場の再開発の行方も注目される。