経済産業省は22日、トルコのエネルギー天然資源省と、原子力発電の導入に向けて人材育成や法整備などで協力する「原子力協力文書」を結ぶことで合意したと発表した。
24日に大畠経産相とトルコのユルドゥズ担当相が都内で会談し、署名する。
文書締結を受けて、経産省は専門家を派遣するなど協力関係を強化し、原子力の技術移転や部品輸出に必要となる「原子力協定」の締結も検討する。
トルコは、黒海沿岸の都市シノップで2020年ごろの稼働を目指している。日本勢では東芝が受注を計画しているが、韓国勢が今年初めから受注交渉を進めており、東芝も政府間協力をテコに巻き返しを図る。
(2010年12月22日22時00分 読売新聞)