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2010/12/22

米国、6ヶ国協議の再開は時期尚早

米“6か国協議再開は時期尚早”12月22日 11時57分

 北朝鮮の核問題を巡る6か国協議について、アメリカホワイトハウスの高官は「北朝鮮は責任を持って協議に臨む姿勢にはほど遠い」と述べ、協議の再開は時期尚早だとの立場を重ねて強調しました。

北朝鮮の核問題を巡っては、ピョンヤンを訪れていたニューメキシコ州のリチャードソン知事がウラン濃縮施設へのIAEA=国際原子力機関の査察官の受け入れに北朝鮮が同意したことを明らかにしています。これについて、アメリカホワイトハウスのギブス報道官は、21日の記者会見で「重要なのは、ことばではなく、行動だ」と述べ、北朝鮮の今後の対応を見極める考えを改めて示しました。

そのうえで「北朝鮮は好戦的な行いを続けており、責任を持って協議に臨む姿勢にはほど遠い」と述べ、北朝鮮が非核化に向けた具体的な行動を示さないかぎり、協議の再開は時期尚早だとする立場を重ねて強調しました。6か国協議を巡っては、中国が、各国の首席代表による緊急会合を開催するよう繰り返し呼びかけており、今回のギブス報道官の発言は、中国の提案には今の段階では応じられないとの立場を改めて示したものと受け止められています。